エリートが学び始めている新たなスキル(第2回)

リーダーこそ「文学」や「詩」を読むべきである

2017.10.27 Fri連載バックナンバー

 世界のエリート人材が、近年アートスクールや美術系大学院で“美意識”を鍛えていることを取り上げたビジネス書「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか? 経営における『アート』と『サイエンス』」(光文社新書/刊)が人気となっています。著者は、組織開発やリーダー育成を専門とするコンサルティンググループに所属する山口周氏です。

 第1回目では、ビジネスに美意識が注目される理由について、不確実で変化が激しい時代で適切な意思決定をするには、サイエンスに加えてアート思考が必要である、ということを紹介しました。では、その美意識を鍛えるために、世界のエリートたちはどのような取り組みを行っているのでしょうか。

 

自分が自明だと思うことは、他人にとって自明ではない

 山口氏が様々な企業や教育機関へのリサーチした結果、美意識を重視する企業では、VTS(Visual Thinking Strategy)という取り組みを行っていることがわかりました。

 VTSとはヴィジュアルアートを活用したワークショップのことで、固定観念に囚われず、純粋に「見る」力を鍛えるというものです。山口氏自身も、クライアント企業の幹部トレーニングにVTSを取り入れているといいます。

 VTSの手法は、まずは参加者の目の前に題材となるアートを提示し、次に以下の3つの質問を投げかけるそうです。

 【1】何が描かれていますか?
 【2】絵の中で何が起きていて、これから何が起こるでしょうか?
 【3】どのような感情や感覚が、自分の中に生まれていますか?

 この問いについて、参加者同士で意見交換をする中で、ある“学び”が得られるといいます。それは、… 続きを読む

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矢野 慎二

矢野 慎二

フリーライター

IT系スタートアップでマーケターとして働いたのち、フリーのライターに。現在は地方からリモートでビジネス全般や新しい働き方、最新のテクノロジー動向などを中心に取材、執筆している。

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