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部下にうまくフィードバックするにはまず自分から
2017.07.17

「耳の痛いこと」を部下にフィードバックする方法第1回

部下にうまくフィードバックするにはまず自分から

著者 高島 ちなみ

 企業においてマネージャーになった場合、部下の教育は避けて通ることはできない仕事のひとつです。

 そんな時に役に立つのが、「フィードバック」です。成果のあがらない部下に「耳の痛いこと」をフィードバックすることで、仕事を立て直し、成長を促すことができます。

 今回は東京大学総合教育センター准教授・中原淳氏の著書『フィードバック入門』(PHPビジネス新書、2017年)を参考に、フィードバックの力を鍛える方法を紹介します。

 

説得力のある言葉、冷静に対処する心をどう養えば良いのか

 中原淳氏は、企業・組織における人材育成・リーダーシップ開発を専門している「人材開発」の第一人者です。

 「フィードバック力」は中原氏が提唱する、日本では新しい部下育成法で、「場数(ばかず)」を踏むこと、つまり「経験知」が大きな要素となります。説得力のある言葉選びや、話が通じない時にも冷静に対処する方法などは、数をこなすことでしだいに身についてくるといいます。

 しかし、スキルの向上を時間の流れに任せるのは、効率的ではありません。マネージャーになったなら、スキルの向上を早める努力をするべきです。その「努力」について、中原氏はあるトレーニング方法を推奨しています。

 

“恥ずかしい姿”が最高の教材になる「模擬フィードバック」

 部下に対するフィードバックは、一般的には人目につかない空間で行われます。部下に恥をかかせないためにも、個室で行ったほうがよいという配慮ではありますが、一方で自分の部下へのフィードバックを客観的に見てくれる人がいないという点では、諸刃の剣でもあります。

 そこで中原氏がすすめるのが「模擬フィードバック」です。模擬フィードバックは、自分と、自分と同じ肩書き以上の役職者のふたりがいれば実行できます。相手に「部下役」になってもらうことで、疑似的にフィードバックを行う練習法です。

 模擬フィードバックでは、たとえば「納期が遅れている」「クライアントから同じクレームが続いている」などのフィードバックしたい内容を設定し、「部下役」の相手には、言いわけをしたり、わがままを言ってもらうのが効果的です。

 模擬フィードバックをより効果的にするポイントは、練習の様子を… 続きを読む… 続きを読む

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高島 ちなみ

高島 ちなみ

フリーライター

2012年より執筆活動を開始し、ビジネスコラム・グルメレポートなどを執筆。無類の図書館好き。趣味が高じて司書資格も取得。ライブラリアン・検索技術者として、WEB媒体向けのレファレンス支援も行う。

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