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清原和博はなぜホームラン王になれなかったのか
2016.01.13

プロ野球の勇士に学ぶ「仕事の生き様」第1回

清原和博はなぜホームラン王になれなかったのか

著者 峯 英一郎

 昭和育ちのビジネスパーソンにとって、憧れの存在のひとつが「プロ野球選手」。テレビやスタジアムで観戦し、期待通りの結果を出した選手に熱狂したり、逆にチャンスをフイにした選手に落胆した人は少なくないだろう。

 しかし、華やかな舞台に立つ彼らもまた、球団からお金を貰い、仕事をこなすという点では、我々と同じビジネスパーソンである。

 本連載では、栄光の裏にある彼らの生き様に迫り、ビジネスパーソンとして学ぶべきポイントを探る。初回で取り上げるのは、1980年代以降の日本球界を代表する名スラッガー、清原和博だ。

 清原は、高校1年生から名門PL学園の4番に君臨し、春夏合わせて甲子園に5度出場。甲子園での通算本塁打は13本を数え、堂々の歴代1位。高校時代から、その才能は全国に響き渡っていた。

 プロに入っても活躍し続けた清原だが、なぜか個人タイトルには縁遠かった。2008年シーズンに引退したが、22年間の現役生活で最後まで最多本塁打、最多打点、首位打者の打撃3部門のタイトルを手にすることはなかったその原因は、天才が故に、自分を変えられないその生き様にあった。

 

「天才的ホームランバッター」清原和博はなぜタイトルを取れなかったのか

 野球の醍醐味を言えば、何と言ってもホームランである。たった一振りで、チームに勢いがつき、相手はダメージを受け、塁上にランナーが居れば、一気に形勢を逆転することもできる。チームで最もホームランを打てる選手が、4番に座り、その打者を中心に全員で戦うのが野球だ。

 さて、日本プロ野球史上の、通算本塁打の10傑をご覧いただこう。

1位 王貞治 868本
2位 野村克也 657本
3位 門田博光 567本
4位 山本浩二 536本
5位 清原和博 525本
6位 落合博満 510本
7位 松井秀喜 507本(日米の通算)
8位 張本勲・衣笠祥雄 504本
10位 大杉勝男 486本

 この通り、そうそうたる顔ぶれである。全員がチームの主砲として、4番を務め、活躍した名選手ばかり。清原は、落合や張本を凌ぎ、堂々の5位にその名を連ねている。

 史上最多となる3度の三冠王に輝いた落合は、高校時代の清原のバッティングを見たときに「これはただものじゃないと思った」と唸らせただけでなく、日本プロ野球のご意見番、野村に「左の王、右の清原」と言わせたお墨付きの天才である。

 清原が西武で1年目から4番に座り優勝に貢献すると、野村は「これで西武は20年間4番に困らなくなった」と語り、落合も「オレに続くのは、清原しかいない」と話していた。

 最高のバッターたちに「天才」と称される清原だが、現役時代遂に成し遂げられなかったことがある。それは、ホームラン王をはじめとする、打撃部門のタイトル獲得である。打率、打点、本塁打の打撃3部門のタイトルを一度も手にすることなく、清原は現役生活を終えたのだ。

 

野村克也曰く「選球眼が悪い」

 通算本塁打ランキング上位の選手は、トップ10はもちろん、トップ30の選手も、全員、3部門のいずれかのタイトルを獲得している。上位でタイトルを獲っていない選手がランキングに顔を出すのは、5位の清原を除くと、次はなんと、… 続きを読む… 続きを読む

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峯 英一郎

峯 英一郎

ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
https://www.facebook.com/mineeii

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