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2014年新登録! 最新の世界遺産を訪ねよう!
2014.08.19

いつかは行きたい世界遺産ガイド第4回

2014年新登録! 最新の世界遺産を訪ねよう!

著者 長谷川 大

 毎年開催されている世界遺産委員会。2014年も6月下旬に第38回が開かれて、新たに26件の世界遺産が誕生した。これにより世界遺産総数は千件を突破して1,007件となった。

 今回はこれら最新の世界遺産の中から観光にオススメしたい3件と、2015年に世界遺産登録が期待される候補地の中から特に魅力的な物件を先取りして紹介しよう。なお、今年6月に登録された「富岡製糸場」については、過去の記事にて詳しく紹介しているので、そちらをご覧頂きたい。

 

桂林がついに世界遺産に!「中国南部カルスト」(中国)

 中国の大自然と聞いて誰もが思い浮かべるのは、もやの中に山や川が浮かぶ山水画のような風景だろう。そんな典型的な景観が広がっているのが桂林だ。

 中国でも「天下一の絶景」と言ったら桂林のこと。だからしばしば「桂林はなぜ世界遺産ではないの?」と言われてきたし、「世界遺産ではない世界の絶景」といった特集では必ずその名が挙がっていた。その桂林が2014年、ついに世界遺産に登録された。

 世界遺産名は「中国南部カルスト」。実はこの物件、石林、茘波(れいは)、武隆という3つの風景区を構成資産として2007年に世界遺産登録されている。それが今回、桂林、施秉(しへい)、金佛山(きんぶつさん)、環江(かんこう)の4つの風景区を追加して拡大登録されたのだ。

 世界遺産名にもある通り、特徴はカルスト台地。水に溶けやすい石灰岩を中心とした土地で、そのため川や風雨に削られてタワーカルスト(塔のような奇岩)やカレンフェルト(剣のような奇岩)をはじめとするさまざまな奇岩が見られ、地下には地下水が彫り上げた見事な鍾乳洞が無数に口を開けている。

 桂林はその景観を守るため、橋やビルの建設を許可していない。人々の生活手段はいまだに小舟や筏(いかだ)。それがまた独特の山村風景を描き出している。

 

熱帯特有の自然と文化が楽しめる複合遺産「チャンアン景観地帯」(ベトナム)… 続きを読む… 続きを読む

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長谷川 大

長谷川 大

世界遺産&旅行ライター

横浜国立大学卒業後、出版社勤務。三国志・戦国時代・幕末・ギリシア神話など、歴史ものを中心に編集・ライティングを行う。世界一周の旅を経てフリーの編集者・ライターとして活動中。これまでの訪問国数は68か国、世界遺産は182か所。All About「世界遺産」公式ガイド。http://allabout.co.jp/gm/gt/563/

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