今回は、「はやい・うまい・安い」をキャッチフレーズにした日本発のファストフードである牛丼の1号店を巡ってきました。いつものお店で食べるのと同じ牛丼なのに、なぜかここで食べると特別に思えてくるから不思議です。機会があったらあなたも牛丼の聖地に出かけてみませんか?
創業110年の歴史を今に伝える、1号店らしさが満載!
・吉野家1号店(築地本店/東京都中央区 築地 5-2-1 築地市場1号館)
吉野家の1号店があるのは、築地市場内の食堂街である「魚河岸横丁」1号館の一角。朝が早い魚市場はお昼過ぎには閉鎖されるので、この吉野家1号店の営業時間も5:00~13:00で、日曜祝日は休業となっています。そのため、吉野家1号店で食事をしようと思ったら平日のお昼間までに出かけるしかありません。
吉野家は、1899年(明治32年)に当時日本橋にあった魚市場内にオープンし、1926年(大正15年)に魚市場の築地市場移転に伴い、築地に移転。この築地店はその長い歴史を今に伝える1号店らしいアイデンティティを多数備えています。たとえば、入り口には創業明治32年と書かれた大のれんやここが1号店であることを記した看板が掲げられています。さらに、店内には日本橋の魚河岸のレリーフが飾られ、店員のユニフォームはかすり柄の作務衣風になっている他、箸は壁に設置された入れ物に立てられ、客が自分でピックアップするのも通常の店舗とは異なっています。
また、食にうるさい市場関係者も多いことから、注文時、普通の吉野家でできる「つゆだく」「ねぎだく」以外にも、「つゆだくだく」「つゆだくだくだく」など何段階も可能。その他、「トロだく・抜き(脂の多い少ない)」や、「あつしろ・つめしろ(熱いor冷たいご飯)」など、いろいろと細かい注文ができるようです。… 続きを読む