Bizコンパス

税理士を2人以上頼まない会社は後継で失敗する
2013.11.05

直前検証! 相続税法改正への備え第1回

税理士を2人以上頼まない会社は後継で失敗する

著者 谷垣 吉彦

 会社の経営をしっかり受け継いでもらうには、株のほとんどを後継者が相続できる態勢が必要です。相続税がはね上がる2015年以降は、現社長がそのための準備を整えておかないと、「相続発生後に会社が空中分解してしまう」といった事態が高確率で発生します。自分の会社の株価がいくらくらいなのか知らない方は要注意です。

 

二代目は初代より難しい?

 お店や会社を興し、育ててきたオーナー社長にとって、そのお店や会社は何よりも大切な存在であり、「ずっとうまく経営が続いてほしい」と考えるものです。子どもなど気心の知れた親族が「後を継いでもいいよ」と言ってくれればしめたもの。自分がリタイヤした後も、事業は円満に続いていくことになる……と考える人も多いでしょうが、事業承継はそんなに簡単なものではありません。

 二代目社長と役員の関係は、初代社長と役員の関係とは異なります。企業を興し、自分を雇ってくれた人に対しては、役員たちも忠実に従いますが、二代目に対しては、恩義や信頼を感じるような関係性が希薄になりがちです。そういった中、事業を継続し、発展させていく苦労は大きく、初代よりたいへんな思いをすることも珍しくありません。二代目以降がスムーズに経営を続けられるかどうかは、「相続」というバトンタッチがうまくできるかどうかにかかっているのです。

 経営を継ぐには、3つの権利を受け継ぐ必要があります。社長の地位などの「経営権」、経営方針などを思い通りに決定できる「決定権」、会社が使用する土地や建物をオーナー社長が所有している場合は、その「所有権」も重要です。

 このうち「経営権」については、現社長が意志を示すことで、比較的簡単に譲り渡すことができますが、残りの2つは少し事情が異なります。「決定権」を保証する株式は、なるべく100%に近い割合を次期社長が相続するのが望ましく、「所有権」についても、他者が持つと後々トラブルの原因にもなりかねません。しかし、これらの相続は、事前の準備がないと相続はかなり困難です。… 続きを読む… 続きを読む

続きを読むには会員登録が必要です

谷垣 吉彦

谷垣 吉彦

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

関連キーワード

SHARE

あなたへのおすすめ

ミーティングのやり方で営業も、会社も変わる

2012.09.25

はじめての営業マネジャー、求められる発想と行動

ミーティングのやり方で営業も、会社も変わる

「課題解決のパートナー」になるために-榊原の実践

2013.09.30

新任営業部長・榊原は業務改革をどのように進めたか第6回

「課題解決のパートナー」になるために-榊原の実践

ワークライフバランス推進企業を東京都が助成

2013.08.01

東京都の助成事業にみるワークライフバランス実践術

ワークライフバランス推進企業を東京都が助成

企業ブランドを失墜させる「炎上」リスクと防ぎ方

2013.08.09

ソーシャルCRM時代の顧客対応とリスク管理

企業ブランドを失墜させる「炎上」リスクと防ぎ方