中高年ビジネスマンのために、最新IT・デジモノ用語をわかりやく解説するシリーズ。第3回のテーマは、パソコンやデジタル機器の液晶ディスプレイから発せられ、目に与える影響が懸念されている「ブルーライト」です。最近ではパソコン用メガネなど対策グッズも注目されているこの「青い光(ブルーライト)」とは何かについて解説します。
液晶ディスプレイの光源から発せられるブルーライト
長時間パソコン作業をしていると目の疲れや肩こりでつらい……。
そんな症状に悩む人はあなたの回りにも多いのではないでしょうか?これらの原因の一つが、ディスプレイの光源を見続けることによる目への影響だと言われています。
現在、パソコンやデジタル機器などのディスプレイの主流は透過または半透過タイプとなっています。液晶パネルの背後や側面から白色LED(LIGHT EMITTING DIODE/発光ダイオード)のバックライトを当てて、文字や図、背景などの色や形を表わしているのです。
この白色光を形成するさまざまな波長の光は、旧来のブラウン管モニターでは黄色のあたりがピークだったのですが、LEDのピーク波長は約380〜495ナノメートル周辺で、深い青色の光の成分が多くなっているため、これらの波長の光はブルーライトと呼ばれています。
▼可視光線の波長と色(概念図)

強いエネルギーの光が網膜まで届き、病気の原因になることも
このブルーライトは、日焼けを原因となる紫外線(UV=Ultra Violetの略)の次にエネルギーが強く、直進性が高いのが特徴です。そのため光が目の奥にある網膜まで容易に達するため、目や視神経への負担も大きいと言われています。
ブルーライトを見続けることによって生じる主な自覚症状は以下です。
・目がチカチカする
・焦点が合わせづらい
・目の奥が熱っぽく感じる
・頭痛、首や肩のコリ
こうした症状だけでなく、長い間、ブルーライトを浴びているうちに、常に気分が優れない「不定愁訴」や、失明の原因にもなる… 続きを読む