世界中で大きな人気を博している日本のテレビアニメ。中でもロボットアニメは、もっとも熱く支持されているジャンルの一つです。ガンダムなどの人気作はシリーズ化、あるいは何度もリメイクされるだけでなく、最近では精巧かつ重厚なフィギュアも登場していて、かつてはまった大人たちの心と財布をわしづかみにしています。
「男はみんなガンダムなのでしょうか?」
「Yahoo!知恵袋」で今年7月、「男性に聞きたいのですが、男はみなガンダムなのですか?」という質問が注目を集めました。30代の夫に対して「アニメなんて見るのやめたら」と意見したところ、「男はみんなガンダム」と言い返された、という女性からの相談です。回答数はなんと230を超え、その大半は「自分も大人だが、ガンダムが好き」と夫を支持するものでした。
ロボットアニメの歴史は「鉄腕アトム」「鉄人28号」が制作された1963年に始まります。以降、さまざまな作品が作られましたが、1970年代に入り、「マジンガーZ」が登場。さらに現在もシリーズが根強い人気を誇る「機動戦士ガンダム」が大きな人気を集めたことで、ロボットアニメは高学年層にも受け入れられるエンターテイメントとして、一気にファン層を広げました。現代の30代、40代男性は、そんな黄金期と多感な少年時代が重なった世代。女性陣の冷ややかな視線にもめげず、支持し続けているのは、ある意味自然なことかもしれません。
実際、当時作られたロボットアニメには、骨太な面白さを持つものが多く、近年になっていくつもがリメイクされています。「鉄人28号」は今年4月にもフジテレビでリメイク作が放送されました。「鉄腕アトム」は2009年にハリウッドでリメイク。同じく「マジンガーZ」も2009年に新シリーズ「真マジンガー衝撃! Z編」が放送されました。
放送禁止も! 海外でも大人気
日本のマンガやアニメが大好き、という人が海外でも急増している中、ロボットアニメの人気も広く浸透しています。興味深いのは、日本でそれほど人気が出なかったものが、海外では大人気となるケースが見られること。
その象徴といえるのが、日本で1975年~1977年にかけて放送された… 続きを読む