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起業家としての経験から知ったフリーダイヤルの価値
2013.05.20

フリーダイヤルは大企業のものと思っていませんか?

起業家としての経験から知ったフリーダイヤルの価値

著者 片桐 明

 皆さんはフリーダイヤルに電話をかけたことはあっても、受けた経験はないのではなかろうか。どこかでフリーダイヤルはコールセンターを有するような有名企業だけのものと思われているのかもしれない。しかし、フリーダイヤルの導入は容易だし、コストを抑える方法もある。メールやホームページを見たお客さまに自社のフリーダイヤル番号を告知することの費用対効果は大きいのだ。

 

当社がフリーダイヤルを導入した理由

 実際、筆者が経営する株式会社コストダウンという小さな会社でもフリーダイヤルを設置し、対応している。その導入理由は、概ね次の3つだ。

・7年前の起業当初は、オフィスと自宅兼用であったため、できるだけコストをかけずにオフィス専用の電話番号を持ちたかった(電話回線を新規で1本引いたときの基本料よりも、フリーダイヤルの基本料の方が安い。050番号という選択肢もあったが、当時は認知度も低く、お客さまにかけていただく番号としては不安があった)。

・当社は全国を営業対象エリアとしており、本社は京都にある。京都の市外局番「075」で始まる電話番号に距離感を感じるお客さまもいらっしゃるだろうが、フリーダイヤルの「0120」番であればそのようなこともなく、通話料金も当社負担となるので、お客さまが電話をかける時の心理的ハードルも低くなると期待できた。

・お客さまのコストダウンを支援する会社として、問い合わせいただく方にコスト負担させることがはばかられた。

 その後、東京オフィスを開設したが、電話番号を別に周知する必要がなかったのもメリットだった。

 

当社の利用料金例

 当社はNTTコミュニケーションズのフリーダイヤルを利用している。フリーダイヤル専用の電話回線が必要なわけではなく、すでに利用している一般の電話回線・電話機にフリーダイヤルを「つける」イメージだ。料金は当社の場合、1回線での契約なので月額利用料1,050円(税込)、後はフリーダイヤルでかかってくる電話料金となっている。月々の電話料金は変動するが過去3ヵ月平均で月額約4,000円だ。

 当社の場合、携帯電話やPHSからの電話も着信可能にしており、発信エリアも絞り込んでいないので月額4,000円となっているが、携帯やPHSを受付拒否にしたり、発信エリアを限定したりする方法もある。

 

IP電話でフリーダイヤル契約

 携帯電話からもフリーダイヤルの着信を受けたいが、通話料が心配……という方には、IP電話を活用する方法がある。あまり知られていないかもしれないが、フリーダイヤルは一般加入電話だけではなく、IP電話につける(契約する)こともできる(2011年7月から可能になった)。こうすることで、IP電話のメリットである「距離にかかわらずおトクな通話料金」がフリーダイヤルの通話料に対しても適用される。

  一般加入電話で
フリーダイヤル契約
NTTコミュニケーションズの
IP電話でフリーダイヤル契約
フリーダイヤル基本料金 月額1,050円
固定電話からの着信 平日昼間3分8.925円~84円 全時間帯3分8.4円
携帯電話からの着信 平日昼間3分136.5円 全時間帯3分50.4円

 たとえば携帯電話からの着信の場合、一般回線でフリーダイヤルを契約すると、昼間(午前8時~午後7時)3分間で136.5円(税込)だが、IP電話でフリーダイヤルを契約することにより、時間帯を問わず3分間で50.4円(税込)で済むようになる。

 また、固定電話からの着信の場合もIP電話でフリーダイヤルを契約すると、距離と時間帯に関係なく3分間8.4円(税込)で受けられる。

 

当社におけるフリーダイヤルの活用

 当社のホームページには、どのページにもフリーダイヤル番号を大きく記載している。これにより「この会社はお客さまの方を向いている」というアピールにつながっているのではないかと考えている。また、電話による問い合わせからは、お客さまのニーズをより深く知ることができるのもメリットだ。

筆者が経営する会社のホームページ

筆者が経営する会社のホームページ

 当社は京都が本社で東京にもオフィスがあるが、お客さまからすると電話代負担がないために、どこにかけているのか気にする必要がない。また、必要な時には携帯電話への転送も行なっているので、いつでもどこでもフリーダイヤルを“持ち歩ける”。これにより、社員のオフィス不在時にお客さまからの問い合わせに応じられないという事態も防ぐことができるようになった。

 当社の場合、私自身が電話を受けることもあるが、24時間365日年中無休で対応させていただいている。どこの誰からのどんな電話でも、それがたとえ営業電話であっても、何時にかかってこようが丁寧に応接しないといけないのだが、世の中のためになっていると思えば安いものだろう。

 時間外はフリーダイヤルを受け付けたくないが、電話の呼び出し音が鳴りっぱなしでは印象が悪い……という場合には、フリーダイヤルのオプション機能で「ただいまの時間は受付を休ませていただいています」という時間外案内ガイダンスを流すこともできる。

 なお、フリーダイヤルにかかってきた電話を携帯電話に転送するためには、その回線に対して、転送機能を追加契約する必要がある。表にまとめてみたので参考にしてほしい。… 続きを読む… 続きを読む

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片桐 明

片桐 明

株式会社コストダウン 代表取締役

「明るいコストダウン」を提唱する、経費削減オタク。「コストダウン」と言う言葉を、「リストラクチャリング」のように後ろ向きに受け取られる言葉にしないように保全することを使命にし、日本一のコストダウン・コンサルタントを目指している。著書:『明るいコストダウン』(パンローリング)

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