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ドイツのIoTはホットドッグを美味しくする?
2016.10.03

海外IT動向ウォッチング 2016年10月~2017年3月第1回

ドイツのIoTはホットドッグを美味しくする?

著者 Infostand

 IoT(モノのインターネット)は自動運転車や工場管理などで脚光を浴びていますが、ドイツでは既に身近なところで活用されているといいます。第4次産業革命「Industrie4.0」の下、官民連携してIoTに取り組むドイツでは日常に溶け込んでいます。ブルームバーグが「The Internect Can Now Cook You a Better Hot Dog(インターネットがホットドッグを美味しくする)」と題して動向を伝えています。

 

蒸気発生器に予測メンテナンス

 興味と食欲をそそられるタイトルですが、このお話の主役はホットドッグではなく、ソーセージを加熱する蒸気発生器です。蒸気発生器はソーセージだけでなく、病院では機材の殺菌・消毒などさまざまな用途に利用され、小型なものからクリーンルームで使われるような大型なものまであります。

 ドイツの蒸気発生器メーカーCertuss Dampfautomatenは10億ユーロ(約1,100億円)をIoT技術に投資して自社製品にセンサーを組み込み、機器の故障を事前に予測するシステムを導入しました。同社のCTO(最高技術責任者)トマス・ハーマッハー氏が、狙いを説明しています。

 (センサーでつながった)新しいシステムによって、サービス担当を現場に送る前に、どんな問題が起こったのか分かるようになった。これはダウンタイム削減、サービスのコスト削減につながる。またプランニングの改善にもつながる。たとえば、通常の製品故障の間にサービス担当が現場に向かう約束を取るが、これが効率化される。長期的には、出動頻度を減らすことができるだろう。

 故障の事前判別やサービスの効率化は、産業の場でのIoTの典型的なメリットです。従来は、問題をみつけた顧客の連絡を受けて、サービス担当を割り振り、アポイントをとって出掛け、問題を調べて修理する(場合によってはパーツを取り寄せる)という過程でしたが、問題の兆候となるデータが得られれば、顧客が気づく前にCertuss側のシステムが、異常が起こりそうであることを警報で知らせてくれます。

 

産業市場を狙うドイツテレコム

 Certussは現在温度、蒸気の圧力など60の項目についてセンサーのデータを集めているとのことです。データは同社のSIMカード(2G/3G/4Gなどのセルラー網)を経由して、地元最大のテレコム企業ドイツテレコムのクラウドに送られます。

 クラウドというとアマゾンの「AWS」やマイクロソフトの「Azure」といった米国系の事業者が目立っていますが、ドイツテレコムは通信事業ならではの市場を開拓しています。… 続きを読む… 続きを読む

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