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革新的IoT「アマゾンダッシュ」は人類を怠惰にする?
2016.09.12

海外IT動向ウォッチング 2016年4月~9月第22回

革新的IoT「アマゾンダッシュ」は人類を怠惰にする?

著者 Infostand

 アメリカのAmazon.comには、ボタンを押すだけで24時間以内に日用品を宅配する「アマゾンダッシュ」というサービスがあります。あらゆるモノをネットワーク化するIoT(モノのインターネット)の先取りのようなサービスです。

 このアマゾンダッシュが、米国に続いて欧州でも開始になりましたが、ずいぶん批判的に紹介されているようです。

 

ボタンを押すだけで品物を配達

 アマゾンダッシュは、洗剤やトイレットペーパーなど日用品の種類ごとに「ダッシュボタン」と呼ぶ専用のデバイスを用意して、そのボタンを押すと24時間以内に品物が宅配されるというサービスです。対応商品は日用消耗品ばかりで、洗剤の「Tide」、カミソリの「Gillette」、オムツの「Huggies」など、現在、約150種類が用意されています。米国で昨年春にスタートして、今回、欧州3カ国に拡大しました。日本でのサービス時期は未定です。

 ダッシュボタンは小さなシンプルなもので、商品(ブランド)のロゴがデザインされ、ボタンが一つ付いているだけです。内蔵のWi-Fi接続機能でスマートフォンと連携。1回に注文する量やアカウントなどは、アマゾンショッピングの専用スマートフォンアプリから設定し、購入はボタンを押すだけで済みます。裏に粘着テープが付いており、たとえば洗剤のダッシュボタンを洗濯機に張り付けておけば、気づいた時にすぐ注文できます。

 また、アマゾンは今年になって、アマゾンダッシュに補充オプションも導入しており、残量が少なくなったら、ボタンを押さなくも自動的に再注文できるようにもしています。これはホームIoTの例としてよくあげられる機能です。

 

消費者はそんなに怠惰になったのか

 欧州のアマゾンダッシュサービスは、英国、ドイツ、オーストリアの3カ国で8月末に始まりました。BBCのハイテクジャーナリスト、ローリー・セロン=ジョーンズ氏は、その紹介記事で「IoTが家庭を変えてしまう最初の実質的な例」として、アマゾンの実力を評価しています。

 アマゾンダッシュは、アマゾンが有する非凡で幅広いスキルを体現したものでもある。同社はコンシューマーをつき動かすものが何かをよく理解しており、製品を数時間で自宅まで配達する素晴らしい物流を持ち、世界で最も敏捷なクラウドサービスのサプライヤーでもあるのだ。

 彼はアマゾンダッシュの革新性を賞賛しながら、一方で「ちょっと待て」、と角度を変え、このサービスには難点があると指摘します。… 続きを読む… 続きを読む

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