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電気自動車の使用済みバッテリーをデータセンターに
2016.08.01

海外IT動向ウォッチング 2016年4月~9月第16回

電気自動車の使用済みバッテリーをデータセンターに

著者 Infostand

 データセンターの電力効率化はクラウド事業者の課題となっています。そこに電気自動車の中古バッテリーを活用する試みが、フランスで始まりました。電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)の普及につれて増えている使用済みバッテリーの処分との一石二鳥を狙ったものです。データセンター専門メディアの米データセンター・ナレッジが「電気自動車の中古バッテリーでデータセンターを動かす(Used Electric-Car Batteries to Power Data Center in France)」で伝えています。

 

EVの中古バッテリーで蓄電システム

 中古バッテリー再利用のプロジェクトに取り組んでいるのは日産自動車と、無停電電源装置(UPS)などの米イートン社です。両社は昨年提携し、電気自動車の使用済みリチウムイオン電池をエネルギー貯蔵に利用するための技術を開発しました。そして今年6月、第一号としてフランスのウェブホスティング会社「Webaxys」がデータセンターで両社のソリューションを採用すると発表したのです。

 データセンター向けシステムは、古くなった日産「リーフ」のバッテリーをイートンのUPSと組み合わせ、単体で動くエネルギー貯蔵と制御のシステムを構築します。ここに再生可能エネルギー(太陽光と風力)の電力を貯めておいて、電気の購入分を節約しようというのです。太陽光発電や風力発電は電力供給が断続的になるため、安定化のためにバッテリーを使うのです。システムは、グリッド(送電線網)に接続して使用することも可能とのことです。データセンター・ナレッジはこう評しています。

 発電が断続的な再生可能エネルギーを利用するにはエネルギーを貯めておくことが必要になるが、日産とイートンが開発したシステムは、この再生可能エネルギーを施設で使うために、おおいに役立つだろう。

 Webaxysは、まずフランス北部ノルマンディーに新設するデータセンターで利用し、その後、他の地域のデータセンターにも広げていく計画とのことです。

 

拡大するEV中古バッテリー市場

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