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ウェアラブル機器の“刺激”が気分をアゲる?
2015.08.10

海外IT動向ウォッチング 2015年4月~9月第17回

ウェアラブル機器の“刺激”が気分をアゲる?

著者 Infostand

 腕時計型、メガネ型、さらに衣服にセンサーを組み込んだタイプなど、「身に付ける」ウェアラブルコンピューターは、産業用のマニュアルや“外部脳”のような使い方から、ARや健康管理などへと、その用途を広げつつあります。

 そんな中、ユーザーの「気分」をウェアラブルコンピューターで変えてしまおうという製品を、ベンチャー企業の米Thyncが6月はじめに発表しました。米サンノゼ・マーキュリー・ニュースが「Wearable tech 2.0 aims to alter mind, body(ウェアラブル2.0は人の心と体を変える?)」で紹介しています。

 

気分を高めたい?落ち着きたい?

 ウェアラブルコンピューターには冒頭で挙げたようにさまざまな種類がありますが、Thyncの製品は、頭に装着するタイプ。額の右端にパッチ型のデバイスを張り付け、そこから脳神経に電子パルスを送ります。これによって、機械でユーザーの気分をコントロールしようというのです。

 頭に装着したパッチはiPhoneとBluetoothで接続し、ユーザーの状態を測定します。気分が高まっているから落ち着かせたい、あるいは気分が沈んでいるからエネルギッシュにしたい、といった場合に、iPhoneで操作すると、パッチが電子パルスを送ります。これが皮膚から脳神経に伝わることで、体温、生体物質、顔の表情に変化をもたらすとのことです。

 落ち着きたいときや、スピードアップしたいとき、多くの人はアルコールやエネルギー飲料を利用している。Thyncの創業者によると、忙しい人たちにアルコールや(エネルギー飲料の)「レッドブル」に替わるもの提供するというのが考え方の基本だという。「瞑想する人は滅多にいない。時間がないからだ」と共同創業者のジェイミー・タイラー氏は言う。「悲しいことだが、これが現実だ」。

 タイラー氏はアリゾナ州立大学の准教授で脳神経を専門としています。Thyncのもう一人の創業者でCEOのイジー・ゴールドワッサー氏はハイテク業界で幹部を経験したベテランとのことです。同社はベンチャーキャピタルから1300万ドルを調達しており、1年半をかけて3500人の協力でThyncの検証を行ったそうです。Thyncの販売価格は299ドルで、Webサイトで販売を開始しています。

 

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