「流星号」から、ハリーポッターの「フォード・アングリア」まで。お話の中には、古くから空飛ぶ自動車が登場します。子供の夢の世界ですが、ついにそんな車が買える時代になりそうです。欧州のベンチャー企業が空を飛ぶ車を開発。2017年には製品化の計画といいます。でも、課題も多そうです。The Vergeが「AeroMobil hopes to launch its flying car in 2017, and a self-flying car after that(エアロモビル、空飛ぶ車を2017年にローンチ)」としてレポートしています。
折りたたみ翼を持つ車
空飛ぶ車「エアロモビル(AeroMoil) 3.0」は2人乗りで、自動車の時はボディの上に主翼を折り畳み、飛行機の時は翼を広げる“ハイブリッド”自動車の最新モデルです。売り出すのは、スロバキアの同名のベンチャー、エアロモビルです。3.0は昨年からテストを繰り返し、今年3月初めにテキサス州オースティンで開催された音楽、メディア、そしてハイテクベンチャーのイベント「South By Southwest 2015(SWSX 2015)」に登場しました。
同社が公開した動画では、エアロモビル3.0は自動車と同じように路上を走った後に芝生の滑走路に行くと折りたたまれていた翼を広げ、空を飛ぶ様子がわかります。「Flying Roadster」という名称も持ち、オーストラリアのロータックスの航空機用ガソリンエンジン「Rotax 912」を搭載しています。
自動車としては最速時速160キロでの走行が可能。航続可能距離は875km、航空機としては最速で時速200キロ、航続可能距離は700kmとのことです。
エアロモビルが最初に空飛ぶ車のコンセプトを披露したのは、2014年秋にオーストリア・ウイーンで開催されたハイテクベンチャーの展示会「パイオニアーズ・フェスティバル」でした。その後さらにパワーアップしたとのことです。
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