今回登場するのは、時代劇きっての美男・眠狂四郎。悪女でも美女ならウェルカムの色男だが、剣の腕は確かだ。必殺技は、見た者は全員死ぬという「円月殺法」。エロス全開のストーリーとクールなダークヒーローの魅力を紹介していこう。
なぜか問題を抱えた美女が集まってくる狂四郎
身寄りのない遊女などが葬られる“投げ込み寺”に住み、目的もなく生きる謎めいた剣士・眠狂四郎。彼の祖父は大目付という幕府の重鎮だった。しかし、祖父のことを恨んでいた「転びバテレン」(拷問などにより棄教させられた信者のこと)のオランダ人が、娘に乱暴を働いた。そして産み落とされたのが狂四郎だったのだ。
世の中とは関わりなく生きている狂四郎だが、オランダ人の血が混ざった美男子。服装は黒を基調にしたシックな出で立ちで、お酒の飲み方もめちゃくちゃクール! 口数少なく、無口な姿は、黙っていても美女と事件が飛び込んでくるのだ。
原作は昭和の大人気作家・柴田錬三郎。人気の秘密は個性的な狂四郎のキャラクターと、登場する美女たち。しかもその美女たちが全裸になるのだから魅力は倍増! もちろん、巻き起こる殺人事件や狂四郎に襲いかかる異国の刺客などなど、普通の時代劇とひと味違うエロスと猟奇性で人気を博したのだ。
妖艶な悪女も続々登場するのもみどころ。小悪魔的な雰囲気で人気を博した… 続きを読む