狭いようで意外に広い日本。土地に根付いた県民性には興味深い違いがたくさん見つかります。お付き合いする中でNGとなることや、知っていると喜ばれることなども多々ありますから、各地域に対する理解がビジネスの成否を決めることも!
本連載では「ビジネスに役立つ全国お国柄辞典」と題し、各都道府県における「知られざるルール」を紹介します。第17回は「鳥取県」を取り上げます。
カニと梨だけじゃない! カレーも美味しい鳥取
中国地方の日本海側に位置する鳥取県の県庁所在地は鳥取市。人口約57万人(2015年2月1日時点)は東京の杉並区と同じくらいで、47都道府県中最少です。
日本海に面する鳥取県の名産といえば、やはりズワイガニ。兵庫県と並んで日本でもダントツの漁獲量を誇ります。2012年の統計を見ると、全国で獲れたズワイガニのうち1/4ずつが鳥取県、兵庫県のものとなっていますから、日本海産の美味しいカニを食べたいなら、両県のどちらかに行くのがおすすめです。
カニの旬は冬ですが、鳥取の秋は梨のシーズンです。古くから栽培されている「二十世紀梨」のほか、最近ではより甘みの強い「新甘泉」などの品種も登場しており、さまざまな味が楽しめるようになっています。
またあまり知られていませんが、同県はらっきょうの生産量では宮崎県、鹿児島県と並ぶ日本三大産地の一つです。らっきょうといえば、カレーがつきものですので、カレールウの世帯購入量も全国トップの座を争う勢いです。
実は鳥取はカレーの国でもあるのです。2005年にはカレーで街おこしを企画するグループ「鳥取カレー倶楽部」が誕生。「鳥取=カレー」のイメージを普及させるためにさまざまなイベントを開催しています。実際、市内には個性豊かな本格派のお店が多数あるので、訪れた際にはぜひ、はしごをしてみたいところです。
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