狭いようで意外に広い日本。土地に根付いた県民性には興味深い違いがたくさん見つかります。お付き合いする中でNGとなることや、知っていると喜ばれることなども多々ありますから、各地域に対する理解がビジネスの成否を決めることも!
本連載では「ビジネスに役立つ全国お国柄辞典」と題し、各都道府県における「知られざるルール」を紹介します。第14回は「大阪府」を取り上げます。
食い倒れの街は粉もん文化全開!
関西の中心とされる大阪府の府庁所在地は大阪市。府の人口は約885万人(2015年2月1日時点)で、東京都、神奈川県に次ぐ全国3位です。
古くから食い倒れの街と言われた大阪。商人の街であったため、全国各地から美味しい食材が集まったこと、独特のダシ文化が発達してきたことなどから、世界的な「食の街」として知られるようになりました。
そんな中、独自の食文化として注目されるのが、いわゆる「粉もん」。たこ焼きやお好み焼き、うどんなど小麦粉を原材料とするB級グルメたちです。「粉もんの味」といえばソースですが、味の基本となっているのは昆布だし。ダシのうま味にソースが加わることで、他の地域にはない美味なたこ焼きやお好み焼きが生まれるのです。
高級食材ではフグを多く食べるのも大阪の特徴です。全国で消費されるうちの約6割が大阪で食べられているのだとか。当たれば死ぬことから、昔から「鉄砲」と呼ばれていたフグですが、「それでも食わずにいられない」のが大阪人なのでしょう。
関東に比べて… 続きを読む