Bizコンパス

ITの歴史から読み解く、次世代をリードする企業とは
2015.10.01

温故知新でビジネスを展望する第2回

ITの歴史から読み解く、次世代をリードする企業とは

著者 峯 英一郎

 ビジネス市場は、これまで数え切れないほどの価格破壊とイノベーションを繰り返してきた。これらの変化を読み解くと、未来がどのように変わっていくのかが、おぼろげながらも見えてくる。

 前回は、家電、流通、カジュアルというビジネスを激変させた松下幸之助、中内功、柳井正という、3つの象徴的な革命からその源流を追った。

 今回は、現在もなお新しい波が押し寄せ続ける「情報革命」について、人間とコンピュータとの距離の観点から紐解き、新しい時代を先導するITサービスについて考えていく。

 

コンピュータの出現から「Windows95」まで

 人類に情報革命が訪れたのは、今から約70年前のこと。1940年代に世界初のコンピュータが登場したことがすべての始まりだった。

 世界で最初のコンピュータは、一般的に1946年のENIAC(エニアック)と言われている。当時のコンピュータは、真空管でできており、ENIACも17,468本の真空管が並ぶ巨大装置で、設置には167平方mものスペースを要した。

 しかし、ENIACを使うことは簡単なことではなかった。コンピュータを取り扱うことのできるほんの一握りの人間が、巨大なENIACにパンチカードを読み込ませることでしか操作できなかった。一般の人々にとって、コンピュータは非常に遠い存在であった。

 1970年代に入り、パーソナルコンピュータが開発された。当初、高額のため個人には手の届かない存在であったパーソナルコンピュータも、1980年代に入り、個人への普及が始まる。

 一人でソフトを楽しむものだったコンピュータに変化が訪れたのが、1980年代後半のパソコン通信だ。これによって、人間はコンピュータを介したコミュニティを形成し始める。

 1990年代に入り、インターネットが普及、1995年にはWindows95の発売と相まって、インターネットが一気に広がることになる。

 しかし、当時のインターネット回線はモデム接続の低速回線しかなかったため、画像や動画を閲覧するには難しい環境であり、まだまだテキスト中心の利用が主であった。

 この頃のインターネットの基幹ネットワークは、光ファイバーによる高速ネットワークだった。しかし、自宅へのケーブルがメタルの電話線しかないため、低速にならざるを得ない。インターネット接続がユーザーに到達するまでの最後の区間は、業界で“ラストワンマイル”と呼ばれるようになった。

 

「ラストワンマイル」を解決し、時代をリードした企業とは… 続きを読む… 続きを読む

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峯 英一郎

峯 英一郎

ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
https://www.facebook.com/mineeii

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