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まるで額縁に入れた絵のよう、京都北山・岩倉の庭園
2016.02.27

京都の名庭園、その歴史と文化を愉しむ第9回

まるで額縁に入れた絵のよう、京都北山・岩倉の庭園

著者 高野 晃彰

 京都にはさまざまな観光名所がありますが、社寺や名所にある庭園を巡る楽しさも見逃せません。長い歴史の間に造られた数多くの庭園があり、敷地の一部に作られた「坪庭(つぼにわ)」や、石や砂で山や水を表現する「枯山水(かれさんすい)」、池を中心に作庭する「池泉廻遊式(ちせんかいゆうしき)」などバラエティに富んでいます。

 それぞれの庭園には造られた時代の歴史や文化が反映され、ゆかりのある人々の想いが込められています。前回は、世界遺産が集まる京都北西部の観光名所「きぬかけの路」エリアの庭園にスポットを当てましたが、今回はその北東にある「北山」「岩倉」エリアを紹介します。

 

大正生まれの植物園で、日本の原風景を見る

 「北山」は、京都駅から地下鉄に乗り、北へ16分ほどにある北山駅、および北山通を中心とした街のことです。京都の街は古い建物が多いですが、北山は比較的新しい街並みが広がり、またカフェや洋菓子店が並ぶおしゃれな街としても知られています。

 そんな北山のランドマークは、大正13(1924)年に開園した日本で最古級の植物園「京都府立植物園」です。昭和21(1946)年、戦後の混乱で閉園を余儀なくされるものの、昭和36(1961)年に再開されました。24万平方mもの広大な敷地に、1万2,000種もの植物が12万本も植栽されていて、熱帯植物用の温室のほか、寒冷地植物が見られる冷房室もあります。

 正門から園内に入ると「洋風庭園」があります。四季の草花、バラやツツジなどの花木に彩られる明るい庭園で、東山連峰を借景(遠くの山を庭の一部として見立てること)とした噴水や花壇なども配されています。

 中央部には「大芝生の池」、「京の庭」、「植物生態園」があり、北山通側には山城平野の植生をとどめる園内唯一の… 続きを読む… 続きを読む

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高野 晃彰

高野 晃彰

ベストフィールズ代表

大手アパレルで店舗開発を担当、その後、専門誌系出版社で企画編集を中心に勤務、退社後、編集プロダクション「ベストフィールズ」とデザインワークス「デザインスタジオタカノ」を立ち上げる。旅行・歴史・フード・ペット・マリンスポーツなどのエンタメ系から経済、ファッションまで幅広い分野での書籍・雑誌・ムック・商業制作物の執筆、編集、撮影、制作を行なっている。

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