2年前のことです。私(元記事の執筆者である起業家のポール・エバンス氏)は、あるプレゼンターの話に聞き入っていました。彼の話し方やカリスマ性に、私を含めた聴衆の誰もがうっとり聴きほれていたのです。
彼はプレゼンターとしてのスキルを全て身につけているように感じられたので、私はその手法を学ぼうと必死に耳を傾けました。しかし、話を半分くらい聞いたところで、急に「何かおかしいぞ」と思い始めました。彼が見せてくれたイラストの中に、見覚えのあるものがあったのです。
さらに、彼が「自分の経験」として語った話も、それを本当に経験した人を知っていました。つまり、彼は2,000名超の聴衆の前で、詳細を少し変えながらも、他人の話を盗作して話していたのです。
プレゼンの後半では、もう彼の話に夢中になることはなく、前半ほど強烈な印象もありませんでした。実際、後半は、前半よりもっと怪しく聞こえました。たとえるなら、ジェットコースターのつもりだったのに、観覧車に乗せられたような感覚です。前半と後半に、それくらいのギャップが感じられました。
その日、私は多くのことを学びました。プレゼンは、スキルだけではダメなのです。プレゼンターがどんなに偉大でも、どれほど才能があろうとも、プレゼンにおいては、これから説明する「2つの大きな法則」を超えるものはないのです。
元記事:「The 2 unbreakable laws of public speaking」
1. プレゼンでは人柄が伝わる
私の母は、いつも私に「行動は言葉よりも正直なのよ」と言います。つまり、言葉よりも行動の方が雄弁にその人を物語ってしまうのです。
あなたは、自分に語りかけてくれるプレゼンターを信用したいと思うでしょうし、逆に、プレゼンをする時は、信頼される人でありたいと思うでしょう。しかし、あなたの人柄や過去の行動が、… 続きを読む