「決して変わらない何か」に投資すべし
「もし、長続きする成功したビジネスを作り上げたいなら、あなたのビジネスに影響を与えそうなことで、今後10年で変化することは何だろうか、と自分に問いかけないことです。
その代わりに、”10年間変わらないことは何か“と問いかけ、その変わらないことに対してすべてのエネルギーや努力をつぎ込むべきだ」
これは、AmazonのCEOであるジェフ・ベゾスの言葉です。ベンチャー・キャピタリストのビル・ガーリーが、IT企業のユーバー社の大きな野望について書いた投稿にて言及していました。
元記事「Jeff Bezos’ brilliant advice for anyone running a business/BUSINESS INSIDER」
このベゾスの言葉をより深く分析してみましょう。彼は、時間が経っても変わらないもの(たとえば、顧客は常により安い価格を好む、など)に対して、事業戦略を組み立てるべきだとアドバイスしています。そして、確実にその事業戦略を顧客に提供し、常に事業戦略を改善し続けるために大きな投資をすべきだとしています。
ユーバー社は、ベゾスの言葉の通り、「決して変わらない何か」――同社の場合は「人々は移動を安くしたいと考えている」―――に大きな投資をしています。ユーバー社は、アプリのバックエンドで動くルート探索のアルゴリズムや需要予測、渋滞予測、運転手のマッチングや配置、派遣、そして動的に変化する料金計算を実現するため、時間と資金を注ぎ込んだといいます。
「もっとゆっくり商品を送ってくれ」という客はいない
それでは、Amazonの顧客にとっての「決して変わらない何か」とは何でしょうか? それは… 続きを読む