Bizコンパス

「戦略」の失敗は、企業に致命的な負の遺産を残す
2015.09.02

目的なき戦術に頼ってないか?戦略と戦術の違い第3回

「戦略」の失敗は、企業に致命的な負の遺産を残す

著者 村上 哲也

 「戦略」と「戦術」の違いをご存じでしょうか。「戦略」とは組織として何をするか決めること、「戦術」とは組織としてどのようにするか決めることです。

 前回の記事「“気合いで売り上げを上げろ!”ではリーダー失格」では、「戦略」さえ決まってしまえば、「戦術」は絞られてくる、つまり一番大切なことは「戦略」を徹底的に考えることであると説明しました。

 しかし、「戦術」の作成は非常に難しいのが現状です。実情として「頭を使って考え抜くこと」と、「体を使ってとにかく行動すること」では、前者の方が難しいでしょう。というよりも、「戦略」らしきものを立てたが、それをさまざまな角度から検証し、本当に正しい「戦略」か、どうかを徹底して検証されておらず、とりあえず行動してみる、というケースが多い、といった方が良いかもしれません。

 誰もが「自分の戦略は正しい、自分は戦略を十分に考えている」と思いたいものです。しかし、「戦略」は基本的にトップダウンであり、それを元に現場は動くことになります。つまり、もし「戦略」が間違っていたら、会社は進みたい場所とは全く違う場所に向かうことになってしまうのです。そして、重要な点は「戦略の失敗」は「戦術の改定」では対応できないことです。これは当然のことで、「戦略」は「戦術」の前提条件です。前提条件が違えば、後はどんなに頑張ったとしても挽回はできないのです。

 

根本的な戦略の間違いが悲劇を生む

 「戦略」の間違いによって引き起こした事例を紹介しましょう。これは私が実際に経験した失敗を基に記載したものです。どの会社にもあると思います。今思えば、あの頃の私は若かったので、戦略へのコミットメント(関わり方、取り組み方)の意味が分からなかったのでしょう。自社でも似た事例がないか、ぜひ参考にして頂きたく思います。

 当社では新規商品を展開するために、開発パートナーを探していました。候補に挙がった会社は3つです。仮にX、Y、Z社としておきましょう。X社は地理的な理由でNGとなり、残るY、Z社のいずれか一社と共同開発を行うことに決めました。私は実績のあるZ社を押したのですが、… 続きを読む… 続きを読む

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村上 哲也

村上 哲也

コンサルタント兼ライター

ゼロベースでのコンサルタントには定評があり、担当する顧客とは「戦略」から始め「戦術」まで実行させる本格派。2013年より本業の合間にライター業務も行っており、コンサルタント関係に留まらない幅広い記事の記載を行っている。http://midorinooka2014.wix.com/business-consulta-jp

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