ラオスという国について何かご存知ですか? 残念ながら、日本人にとってあまり馴染みがない国だと思います。データ的なものを紹介すれば、人口690万人、中心産業は農業(国民の8割が従事)、海のない内陸国です。文化や言語的にお隣のタイと似た部分が多く、タイ語も通じます。
近年、やっと外国の投資が入り、経済的な活気が出てきましたが、近隣国に比べると出遅れています。その分まだ自然が多く残り、人々も純朴。それがラオスの最大の魅力なのです。
今回は首都ビエンチャンにある地元の人たちの人気スポット、そして、あまり観光客が足を向けないラオス南部の名所を紹介します!
夕日の沈むメコン川を眺める
メコン川を挟んでラオスの首都・ビエンチャンと、タイのノーンカイの町は向かいあっています。そのラオス側の土手には、立派な「アヌボン王公園」が2013年前にできました。19世紀に君臨していたアヌボン王から名前を取っていて、王の像も建っています。子どものための遊具から、メコン川に沿っての散歩やジョギング・サイクリングができる遊歩道まであり、市民の憩いの場となっています。ここから見る夕日は格別です。

普段は静かな公園ですが、毎晩6時になると、大音量の音楽が突然鳴り響きます。エクササイズ・タイムです。インストラクターの人の動きに合わせて、人々が体を一生懸命動かしています。土手を下りた道路添いでは、ナイト・マーケット(夜市)が開かれます。服や小物などの屋台が出ているので、お土産を買ったりすることができます。また公園の前にはお洒落なレストランやカフェも並んでいるので、そこで一休みしたり本を読むのもお薦めです。
田舎の人々の温かいもてなしに感動
ビエンチャンから約600キロ走ると、南部の中心の町、パクセーに着きます。町自体は小さく1時間もあれば大体回れるくらいの規模。早起きして、肉や野菜などを売る朝市をぶらつくのも良いです。
この町には忘れられない思い出があります。数年前のこと、銀行の前を通りかかると、… 続きを読む