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早いうまい、安くない~オーストラリアのランチ事情
2015.10.10

食わざる者働くべからず。海外ビジネス街ランチ事情第6回

早いうまい、安くない~オーストラリアのランチ事情

著者 君田 亜礼

 朝9時前にオフィスに到着して、前日の夜に日本などから入ってきたメールをチェックするのが毎日のパターンだ。いわゆるサマータイム導入時、シドニーの日本との時差は2時間。夜型のワークスタイルの人が多い日本からはかなりの量のメールが入ってきている。

 しばらくそのままパソコンの世界に入り込んでいたのだが、突然隣から「シャカッ!」という、なんだか妙にさわやかな音が聞こえてきた。ふとそっちを見ると……今までの集中が一気に切れた。

 私の視線の先にいたのは秘書のカイリー・ハート嬢。20代後半のブルネットのサラサラ髪。鼻も高くない日本人にも親しみやすい顔の美人だ。

 「シャカッ!」という音の原因は、彼女がリンゴを丸かじりしていたこと。といってもリンゴを食べると歯茎から血が出るか、歯槽膿漏のチェックをしていたわけではない。彼女は「朝のオヤツ」タイムを楽しんでいたのだ。

 

朝のおやつ。そのおそるべき実態とは!

 オーストラリア社会で驚くことの一つに「朝のおやつ」の習慣がある。「モーニングティー」とも「リトルランチ」とも呼ばれるが、だいたい10時か11時ごろにある。小学校の中休みも、まずは朝のおやつを食べてからだ。

 まあ日本でも勤務中に小腹が空いたとき、クッキーやチョコをこっそりつまむことはある。ただオーストラリアでは「朝のおやつの時間」が制度として定着しているのだ。

 食べるものもユニークで、しかも食べ方はなかなかワイルド。… 続きを読む… 続きを読む

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君田 亜礼

君田 亜礼

海外書き人クラブ所属

慶應義塾大学卒。オーストラリア在住は15年を超える。自ら執筆する他、リライトの職人でもある。リライターとして参加した書籍は『値段から世界が見える! 日本よりこんなに安い国、高い国』(朝日新書)など多数。

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