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物忘れが気になってきたら疑うべきこと
2014.09.02

最新知識で最大の「資産」を守る 健康情報最前線第3回

物忘れが気になってきたら疑うべきこと

著者 谷垣 吉彦

 部屋を移動して「あれ、なにがしたいんだっけ?」とわからなくなってしまうこと、ありませんか? 年齢とともに増えるのが物忘れ。記憶があいまいになる原因は、一般に知られている認知症だけではありません。意外な病気が原因になっていることもあり、簡単な対応で大きく改善するケースも見られます。

 

「なにするつもりだっけ?」は自然なことだった

 ちょっとした用事で別の部屋に移動したら、なにをするつもりだったのか忘れてしまった……ときどきあることですが、実はあまり心配する必要はありません。2011年には、米ノートルダム大学の研究チームが「人間の脳はそういう風にできている」という趣旨の論文を発表しています。

 実はそれまで、こういった現象は、覚えていたい物事の「重要性」や、そのための「努力」、覚えていなければいけない「時間」によって、起きる確率が違ってくるものと考えられていました。つまり大切なことでなければ忘れやすいですし、一生懸命覚えようとしないときや、覚えてからずいぶん時間がたってしまった場合には、記憶が抜けてしまいやすくなる、というわけです。

 ある意味あたりまえのような気もしますが、米ノートルダム大学の研究では、これに加えてもう一つ、物忘れしやすくなる要素があることが判明しています。なんと「ドアを開け閉めして別の部屋に行く」という行動に、記憶をリセットしてしまう効果が見つかったのです。

 研究では、学生にブロックを運ばせ、その色と形を覚えていられるかどうかを検証しました。すると、… 続きを読む… 続きを読む

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谷垣 吉彦

谷垣 吉彦

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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