毎年、年の暮れに一年間お世話になったことへの感謝を込めて、贈り物を届けて回ったのが、「お歳暮」の始まりです。古きよき日本の慣習ですが、ビジネスではお世話になった方、今後もお世話になる方との絆をさらに強化する意味合いもあります。礼にのっとった上でより大きな喜びをプレゼントする戦略を考えてみました。
贈る人は現役世代でも4割程度
ライフスタイルの欧米化が進む中、お歳暮を贈る人は減りつつあります。ソフトブレーン・フィールド社が2013年12月に発表したアンケート調査結果によると、お歳暮を贈る予定がある人は、37.0%にとどまりました。年代が下がるにつれて、贈る予定のある人が少なくなる傾向が見られ、70代では62.1%が「贈る予定あり」なのに対し、40代では34.4%、20代では10.1%となっています。
シビアなビジネスの現場として知られる相場の世界には、「人の行く裏に道あり花の山」という有名な格言があります。これは「人が大勢行く道を避けて、裏道を行けばきれいな花がたくさん咲いている場所に出られる」という意味です。ビジネスに置き換えると、「人がやらないことを手がければ、大きな利益が望める」と読み取ることができます。
お歳暮についても、贈る人が減っている今こそ、その価値が相対的に上がっている、といえそうです。
「需給バランス」から見える狙い目のアイテム
喜んでもらえるお歳暮を贈るには、やはり商品のチョイスが最も重要です。前述のアンケート調査によると、贈る側として選んだ商品と、もらってうれしい商品で一致しているものには、… 続きを読む