夫婦やカップルが円満に長続きする秘けつの一つが「記念日を大切にすること」。普段は表しにくい感謝や親しみを節目ごとに表現することで、人間関係を確かめ、絆を強化することができるのです。ビジネスの現場でも同じです。部下や取引先などに記念日のプレゼントを贈ることは、ビジネス関係の発展につながります。

 

部下の記念日にプレゼント

 プロ野球、東北楽天ゴールデンイーグルスの星野仙一監督は、雑誌などのアンケートでたびたび「理想の上司」に選ばれています。熱血イメージの強い同監督ですが、選手やスタッフに対する配慮も有名です。

 その一つが誕生日のプレゼント。選手ではなくその奥さんの誕生日に、プレゼントを贈るのです。選手の健康面などは、奥さんが管理する部分が大きいため、そういった苦労に報いるのが目的、と星野監督は説明されていますが、家族のハートをつかむ効果はかなり大きいはず。部下や従業員を持つ方にとっては、大きなヒントとなるプレゼントの活用法です。誕生日以外では、結婚記念日にプレゼントを贈る、のもよいでしょう。

 ただ部下や従業員にプレゼントを贈る際には、いくつか注意点があります。まず大切なのが、人によって差をつけないこと。「えこひいき」と誤解されると、かえって社内の人間関係が悪化します。まったく同じものを贈るか、「5,000円分の花束」など、価格のハッキリしているものを贈るのが無難です。好みに合わせてプレゼントの内容を変える際には、社員全員に価値がわかるよう、工夫しましょう。

 また、全員に対して定期的にプレゼントするには、それなりのコストもかかってきます。福利厚生費として予算に盛り込むなど、長くあてにできる財源を確保しておくことも重要です。

 

取引先の記念日にプレゼント

 取引先に対するプレゼントとして、一般的なのは、相手方の創立記念や○周年記念、あるいは、支店の新規開店や受賞などによせるものです。

 花を贈ることが多く、関係先が多い企業では、記念日には玄関先から廊下まで、胡蝶蘭がズラリ並ぶことも珍しくありません。

 こういった定番のお付き合いももちろん大切ですが、プレゼントを戦略と考えるなら、もう一歩踏み込んだ贈り物を考えてみたいところ。サプライズを演出することで、同じコストでも、より高い効果が期待できます。

 おすすめは担当者や社長が好むお酒や趣味に関わる一品など。雑談の中でさりげなく聞き出しておいたり、ブログやTwitterなどをやる方であれば、精読して情報を拾い出しておくと高得点です。特にブログは情報の宝庫ですから、好き嫌いを正確に把握するのに役立ちます。

 

家族の記念日にもプレゼント

 ビジネスの成功には、家族との絆も大きな力になります。星野監督ではありませんが、健康管理には家族からの配慮が必要ですし、夫婦関係が円満であれば、精神的な落ち着きややる気も違ってきます。夫婦のつながりを強化するためにも、ぜひ記念日のプレゼントを大切に考えましょう。

 誕生日はもちろんですが、女性の心をつかむなら、結婚記念日は大切です。プレゼント探しのランキングサイト「ベストプレゼント」によると、結婚記念日に女性が喜ぶプレゼントの第2位はネックレスでした。4位の指輪とともに、やはりアクセサリーの人気は鉄板といえそうです(※ランキングは2月18日時点のもの)。

 しかしながら、1位に輝いたのは「名前入りのグッズ」です。また3位には「お祝いメッセージギフト」も入っており、高価なものならよいというのではなく、思いのこもったものを好む女性が多い、と考えるのが正解かもしれません。「二人の思い出の曲が入ったオルゴールに名前を入れて贈る」なんていうのもポイントが高いプレゼントです。

 

 プレゼントには一定の費用がかかりますが、それによって関係が円滑になり、絆が強化されることを思えば、コストパフォーマンスのよい戦略といえます。また相手によっては、福利厚生費や交際費として控除の対象にもなります。一工夫した、素敵なプレゼントを贈ることで、「理想の上司」「好感度の高い取引先」「愛される夫」を目指してみませんか?

※掲載している情報は、記事執筆時点(2014年3月19日)のものです。

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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