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マナー不要は嘘だった! 「無礼講」の真実
2015.03.04

お酒の席で評価を上げる知恵第5回

マナー不要は嘘だった! 「無礼講」の真実

著者 谷垣 吉彦

 上司が「今夜は無礼講でいこう」と言ったので、ため口をきいたらひどく不機嫌になってしまった……そんな失敗をしてしまった人もいるかもしれません。無礼講とはどういったものなのか、上司はなぜ無礼講と言いたがるのか? そういった真実を見極めて、適切に立ち回ることができれば、酒席での評価を高めることができます。

 

後醍醐天皇も開催した無礼講

 もともと無礼講は、お祭りなどの神事に関わる言葉でした。神事で神様に奉納したお酒などをいただく宴会を「礼講」と呼んだのに対して、神事のしきたりに縛られない二次会を「無礼講」と名付けたのです。

 さらに時代を経て、無礼講は身分やしきたりを無視して楽しむ宴会をさすようになります。これを利用したのが後醍醐天皇。対立する鎌倉幕府を倒すための会議には、本来なら天皇と同席できない身分の人も参加させる必要がありました。そこで「身分を表す衣服を脱ぎ、酒席でのマナーを簡略化して楽しむ宴会=無礼講」を開催したことが、「太平記」に記されています。

 江戸時代になると、この言葉の意味は今のものとほぼ同じになり、落語でも取り上げられていることから、かなり一般的に知られている事柄の一つだったようです。身分制度やしきたりが厳しく、階級の違う人同士が一緒に酒席を楽しむことが困難だった時代には、存在意義の大きいシステムだったのです。

 

上司が無礼講をやりたがる背景

 無礼講を広辞苑で引くと、「貴賎・上下の差別なく礼儀を捨てて催す酒宴」とあります。上司は「会社での地位や年齢の上下に関係なく、気安くお酒を楽しもう」という意味でこの言葉を使っているのですが、その裏側には、二つの隠された思いがひそんでいます。… 続きを読む… 続きを読む

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谷垣 吉彦

谷垣 吉彦

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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