日本の転換期に訪れた「健康経営」の波!(第5回)

カゴメが健康経営を支援するビジネスに挑戦するワケ

2018.03.08 Thu連載バックナンバー

 トマトケチャップやトマトジュースでおなじみのカゴメ株式会社。長年日本人の健康に寄与する商品を提供してきた同社が、トマトを中心とする野菜の研究活動で培った知見や、小売店・中食・外食業態を展開する企業向けの営業活動で培ったメニュー開発・提案力を活かし、主に企業や自治体向けに健康経営を支援する新事業を2017年から始めました。

 それは、これまでのように「モノ=商品」を売るだけでなく、これからは「コト=情報」をビジネス化しようとする、カゴメの新たな挑戦でもあります。そのコアとなる健康啓発セミナーを担うカゴメ管理栄養士プロジェクトチーム「野菜と生活 管理栄養士ラボ」の活動を紹介します。

 

ニッポンの野菜不足をゼロにする

 カゴメの歴史は、1899(明治32)年、農業を営んでいた創業者の蟹江一太郎氏が、トマトの栽培に着手した日から始まっています。

 その9年後となる1908(明治41)年に、蟹江氏はトマトケチャップの製造を開始。1933(昭和8)年には、日本初となるトマトジュースを発売しています。その後はトマトを中心にさまざまな野菜を使った商品を通して、日本人の健康に貢献してきました。2013(平成25)年からは、健康価値が高いことで知られる野菜の幼葉「ベビーリーフ」の販売にも着手するなど、トマトだけではなく新たな生鮮野菜にも力を入れています。

 現在カゴメは、「トマトの会社から野菜の会社に」という長期ビジョンのもと、「ニッポンの野菜不足をゼロにする」という目標を掲げて、生鮮・冷凍野菜、調味料、調理食品、野菜飲料、サプリメントなど多彩な野菜の商品を展開しています。

 さらに、昨年カゴメは、新事業を立ち上げました。これは、同社が長年のトマトを中心とする野菜の研究活動で培った知見や小売店、中食・外食業態を展開する企業向けの営業活動で培ったメニュー開発・提案力を活かして、「健康セミナー」や「メニューレシピ監修」など日々の健康づくりにお役立て頂けるコンテンツをビジネス化し企業や自治体の健康経営をサポートするというものです。

「少子高齢化による労働人口の減少と高齢化、医療・介護費などの社会保障負担の増加などを背景に、企業や自治体にとって従業員・職員の健康管理は、一人一人の業務生産性の維持・向上、社会保障費用の抑制などの観点から、重要な経営課題となっております。私どもは新事業を通して、日本人の野菜不足をゼロにすることで、この社会的課題を解消するとともに、弊社もまた成長したいと考えています」。こうカゴメの目標を語ってくれたのは、新事業に携わる、同社事業企画部部長の豊田浩湖(とよだ ひろこ)氏です。

 

健康を”楽しく”する「野菜と生活 管理栄養士ラボ」

 カゴメの新たなチャレンジはどのようにしてはじまったのでしょうか。豊田氏は、新事業誕生の経緯… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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