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来たるべき「創造社会」に企業は何をすべきか?
2013.12.13

社会の変化を読み解く

来たるべき「創造社会」に企業は何をすべきか?

著者 池田 園子

 情報社会の次は、個人主導でモノづくり、仕組みづくりを行なっていく「創造社会」(クリエイティブ・ソサエティ)が到来する―― 11月21日、東京・六本木で開催された「次世代ワークスタイルセミナー」にて、慶應義塾大学 准教授の井庭崇氏はこう語った。しかし、井庭氏が指摘する創造社会とは本当に来るのか、そしてそれはどのような社会か。また、企業はこの変化にどう向き合うべきなのか。セミナーの様子を元にレポートする。

 

社会は「消費社会」 →「情報社会」 → 「創造社会」の順に変遷していく

 井庭氏は同セミナーにて、社会は1960年台の高度経済成長期から始まった「消費社会」(Consumption)から、「情報社会」(コミュニケーション社会・Communication)へと変遷していることを指摘。そして今後は「創造社会」(Creation)へ移り変わっていくことを見通した。

 ここでいう創造社会とは、大きな組織や団体だけではなく、個人主導でモノづくり、仕組みづくりが行われるようになる社会のことを指す。企業・政府・組織の影響力は、以前と変わることなく在り続けるが、個人が行動する力がより大きくなり、他者とつながりを持ちながらモノや仕組みを生み出す土台ができていくという。

 近年、3Dプリンターや3Dソフトなどが開発され、普及し始めているように、従来よりも誰でも手軽にモノづくりができるようになったことは明らかだ。また、オープンソース開発など、インターネット上で自分が作ったものを共有したり、一緒に作ったりすることができるサイトも注目を集めている。大きな組織に属する人だけではなく、小さな組織に所属する人、もしくは組織に所属しない人でも、モノづくりをできる環境が整いつつある。

 社会が「創造社会」へ移り変わっていく背景には、「情報社会」が成熟していることがある。井庭氏はおよそ20年前、日経新聞で「湘南藤沢キャンパスの電子メール使用事情」として、自身が取材されたことを例に挙げた。大学生が自宅でパソコンを使う姿は、今ではごく当たり前の光景ではあるが、当時としては非常に珍しく、それがニュースとなって報道されていたのだ。それから時を経て、現在はインターネットが広く普及し、誰でも欲しい情報を簡単に手に入れられるようになった。

 

なぜ次に来るのが創造社会なのか。消費社会、情報社会を振り返る

 しかし、なぜ今後、情報社会は「創造社会」にシフトしていくのだろうか。消費社会→情報社会→創造社会という3つの社会の流れを、改めて振り返ってみる。… 続きを読む

池田 園子

池田 園子

フリーライター

楽天やITベンチャーに勤めた後、フリーランスに。R25、ITmedia、Impress Watch、ウレぴあ総研など、Web媒体を中心に執筆中。著書に『フリーランスで食っていきたい!』がある。ブログ(http://sonoko0511.jp/)

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