AIに特化した“日本最大規模”の専門展「第三回 AI・人工知能EXPO」が、2019年4月3日~5日に東京ビッグサイトで開催されました。
本記事では同イベントに出展していた、NTTグループブースに注目。同グループではAI技術ブランド「corevo(コレボ)」※を横断的に利用してデジタルトランスフォーメーションの推進に取り組んでおり、ブースでは人の可能性を拡張する「人を支えるAI」、産業競争力の強化、社会課題の克服に向けた「社会を支えるAI」という2つの視点から、さまざまな場面に適応する最新のAIソリューションが展示されていました。
AIは、暮らしを、社会を、どのように変えるのでしょうか。同ブースの展示内容から、未来のビジネスシーンの姿を探ります。

人を支えるAI
「人を支えるAI」に関する展示エリアでは、RPAや音声認識、チャットボットなど、ビジネスの現場を効率化し、働き方改革の実現に役立つAIの取り組みが展示されていました。
【RPA】繰り返し作業はマウス操作で完全自動化できる
NTTアドバンステクノロジの「WinActor®(ウィンアクター)」は、“未来のための働き方”の実現に貢献するRPAツールです。定型的な繰り返し作業、大量データを扱う作業を「シナリオ」として記録して自動化。マウス操作のみで、簡単にシナリオの編集ができます。
WinActor

このRPAに、NTTデータの提供するAIや、AI-OCRを組み合わせたソリューションも展示されていました。
特にユニークだったのが、RPAとAI-OCRソリューション「DX Suite」の連携例で、アンケート、申告書といった手書きの書類を高精度にテキスト化。手間のかかる書類のスキャンからシステムへの転記という一連の作業を自動化します。
DX Suite

【音声認識】議事録は「作る」のではなく「いつのまにかできている」時代に
NTTコミュニケーションズのブースでは、今春に提供が開始されたばかりの2つの音声認識ソリューションが注目を集めていました。
コンタクトセンター向け音声認識サービス「COTOHA® Voice Insight」は、通話記録の音声テキスト化を、VPN経由で行う安全なクラウドサービス。コンタクトセンター向けに厳選した単語でチューニングされており、一般辞書には無い商品名など固有名詞も登録可能。音声認識率は約95%に高められるといいます。
COTOHA Voice Insight

AI議事メモ作成サービス「COTOHA® Meeting Assist」は、文字通り会議や打ち合わせなどの議事メモを自動作成してくれるサービスです。AIエンジンが会話の内容か… 続きを読む