社会の変革(イノベーション)は、コラボレーションからしか生まれない。そんな時代が到来しています。
例えば、少子高齢化による労働力不足の解決策として注目されるロボット技術には、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)による映像分析や自動制御が必要ですが、その精度を支えるのは、ディープラーニング(深層学習)によるビッグデータの解析です。そして、その膨大なデータを処理するためには、クラウドアーキテクチャ、サーバー、プロセッサーなど、ハード・ソフトの技術革新が不可欠です。
デジタルトランスフォーメーション(DX)における新たなアイデアを実現するためには、複数の技術要素が必要となり、インフラ環境に対する継続的な投資も必要となります。しかし一般の企業が単独ですべてを作り上げるのは、コスト面からもビジネスのスピード感からも得策ではありません。
そんな中で、「Transform your ideas into reality」というスローガンとともに、NTTコミュニケーションズ株式会社(以下NTT Com)が2019年3月12日に立ち上げたのが、「Nexcenter Lab™(ネクスセンター・ラボ)」です。
Nexcenter Lab™は、ベンチャーやスタートアップを含む幅広い企業に対して、NTT Comやパートナー企業が提供する最先端の技術やサービスを活用したPoC(Proof of Concept:事業化、サービス化に向けた新しい概念や理論、原理、アイデアの実証を目的に行う試作開発の検証)環境を提供することで、企業間のコラボレーション促進のきっかけとなるイノベーションの創出を目指しています。Nexcenter Lab™はどのような仕組みで、イノベーションを生み出そうとしているのでしょうか。
アイデア1つで道が拓ける「Nexcenter Lab™」
Nexcenter Lab™の特長は、企業間コラボレーションのロードマップとして、「企画・開発から商用化、グローバルでの販路展開」までが想定されていることです。そのために、3つのエッセンスを掲げています。
1つめは「Open Innovation(オープンイノベーション)」です。Nexcenter Lab™の構想は、世界各地にデータセンターを保有するNTT Comのグループ会社の取り組みがモデルでした。今回、日本で展開されるNexcenter Lab™では、サーバーはもとより、ネットワーク、クラウド、アプリケーション、セキュリティなどNTT Comの持つあらゆるレイヤーのリソースを無償もしくは割安に利用することができます。
NTT Comの持つ幅広いリソース活用が可能

また、Nexcenter Lab™には、コロケーション、ソリューション、テクノロジー、ファシリティといった多様なレイヤーの企業がパートナーとして協賛しています。そういった企業から必要に応じて、サーバー、ラック、通信機器、ミドルウェア、アプリケーションなどのサポートを受けることもできます。
「Nexcenter Lab™」の協賛パートナー(3月12日現在)

2つめは、… 続きを読む