アナログな“現場”をデジタルに変える

広報部・宣伝部の残業を減らす「DAM」とは?

2018.07.27 Fri連載バックナンバー

広報・宣伝部門の残業時間が長くなる理由とは

 働き方改革が叫ばれる中、残業を減らすための取り組みを進めている企業は多いでしょう。しかし、自社商品やサービスの良さを消費者に届ける役割を担う「広報部」「宣伝部」といった部署においては、そう簡単に残業は減らないかもしれません。なぜなら、広告部・宣伝部の業務量は、ひと昔前と比べると、非常に多くなっているからです。

 企業の広報・宣伝の仕事といえば、以前はポスターやカタログといったアナログな手段がメインでしたが、最近では製品サイトやキャンペーンサイト、SNS(Twitter/Facebook/Instagram)、動画配信など、さまざまなデジタルツールも押さえる必要があります。デジタルな広報・宣伝手法が増加し、オムニチャネル化が進んでいるのです。

 それににもかかわらず、広報・宣伝コンテンツを制作・ディレクションする現場では、「制作会社に写真素材を電話で申請する」「画像ファイルが入ったCD/DVDメディアをバイク便で送る」といった、アナログな手法を採用し続けるケースがあります。チャネルが増えたにも関わらず、こうした旧来のやり方を継続していては、残業は減るどころか、むしろ増えてしまいかねません。

 仕事が山積みな広報・宣伝部門の業務を効率化するためには、いったいどのようにすれば良いのでしょうか? 今回はその解決法となる「DAM」という選択肢を紹介します。

 

宣伝はデジタル化、現場はアナログのまま

 広報・宣伝部門では、デジタルなチャネルが増える一方で、それを制作する現場でアナログな手法が採用されているという“デジ・アナ”問題があります。

 デジタルなチャネルの一例としては、Webサイトや、ECサイト、SNS、HTML形式のメルマガなどがあります。一部の企業では、海外の子会社やフランチャイジー(加盟店)のWebサイトを有している企業もあるでしょう。

 一方で、従来から存在するアナログなチャネルは、商品カタログやパンフレット、ポスターといった印刷物が中心です。こうしたチャネルでは、印刷会社や制作会社が、商品写真やロゴといった素材を保有・管理しています。そのため、Webで画像やロゴ素材を使用する時は、印刷会社や制作会社に、「○○の素材を○○のサイズに合うように加工して送ってください」といったような連絡を入れる必要があります。

 しかし、こうしたファイルのやりとりを、電話やメールで連絡するというのは面倒な作業です。ファイルが添付できない場合は、わざわざCDやDVDなどのメディアを郵送するというケースもあります。たとえ素材を社内で管理している場合でも、素材を探すために各部署に申請をするなどの手間が必要になります。

 ここで、デジタル/アナログの素材管理に苦労している2社の例を見てみましょう。K社の広報・宣伝部門では、Webサイトに使用する画像を調達するために、制作会社にカタログの紙面全体をPDF化するよう依頼しています。そして、そのPDFを拡大表示してスクリーンショットし、さらに欲しい画像の部分だけを切り取りして、JPGとして保存しているといいます。これは相当な手間が掛かってしまいます。

 I社の広報・宣伝部門では、ECサイトに掲出する写真を、支社や部門ごとに撮影しているといいます。しかしこれでは、写真のテイストがそれぞれで異なってしまい、統一感が出ません。しかも、支社や加盟店が勝手に古いロゴ画像を使ってしまうケースもあるといいます。これでは外部に向けて発信する情報がバラバラになってしまい、企業のブランディングとして、褒められたものではありません。

 広報・宣伝部門には、このような「チャネルはデジタル」なのに、「現場はアナログ」という問題があります。この問題の解決に有効なのが、冒頭で触れた「DAM」なのです。

 

素材はすべて「DAM」に集積、制作会社に連絡する必要ナシ

 DAMとは、… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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