新潟発の日本酒イベントにAIコンシェルジュが登場

AIで市場を開拓せよ!地方創生への挑戦

2018.05.11 Fri連載バックナンバー

「新潟淡麗 にいがた酒の陣」は、2004年から新潟県で続く日本酒試飲イベントです。14回目となる今年は3月10日、11日に開催されました。当日は県内約90の酒蔵による500種類以上の地酒が揃い、多彩な地元の限定グルメやステージイベントも楽しめるとあり、県内外から日本酒好きが集結。2日間で14万人を動員する盛況ぶりでした。

 現地を訪れて意外だったのは参加者の顔ぶれ。20代、30代の若い世代や女性が多く、外国人の姿もたくさん見受けられました。このイベントでは、AIを活用したコンシェルジュがデビューしました。その狙いはどこにあったのでしょうか。

 

AIを有効活用して日本酒ファンを増やしたい

 米どころ、新潟県を語るうえで欠かせない特産品のひとつが日本酒です。

 上越、中越、下越、佐渡といった県全域に約90の酒蔵があり、気候や水、風土の特色を活かした多様な地酒が生み出されています。一方で新潟における日本酒の生産量は減少傾向にあり、売り上げも横ばいが続いています。

 銘柄が多く、大吟醸酒から純米酒までさまざまな種類があるため、日本酒に敷居の高さを感じる方も多いのではないでしょうか。日本酒は通(=玄人)が飲むものというイメージがあり、ビギナーにとってハードルがあるのは事実です。

 そのような日本酒をより身近に感じてもらえるように、県外・国外の新規顧客を呼び込むことで日本酒市場を拡大できれば、結果として新潟県の地方創生につながります。ここに目を付けたのがNTTコミュニケーションズ 第二営業本部 新潟支店(以下、新潟支店)でした。地域の抱える課題をICTで解決し、経済を活性化させるためにAIを使うという新潟支店の取り組みは、これからの地方創生において必要な着眼点といえるでしょう。

 新潟支店ではNTTコミュニケーションズが提供するAI=「Communication Engine “COTOHA™(コトハ)”」と、日本酒のデータベースを連携させた「日本酒AIコンシェルジュ」を開発しました。これは従来の日本酒ファンはもちろん、世代や国籍を超えた新たな見込み層のさまざまな嗜好、要望から最適な日本酒をマッチングする仕組みです。

 利用者はAIにチャットなどで味の好み、ギフトに使いたいといった用途を伝えればぴったりの日本酒を見つけることができます。さらに今後は、外国人向けの英語対応も次期開発で視野に入れています。この企画で、新潟支店はNTTコム社内のAIアイデアコンテストにエントリーし、営業支店で唯一入賞を果たしています。

日本酒AIコンシェルジュの概要

 しかし、これはあくまでも企画段階の話です。いかに日本酒×AIによる地方創生モデルをビジネスに展開していくかが次なるテーマでした。ここから直近に迫った「にいがた酒の陣」への出展に向けて新潟支店のさらなる挑戦がはじまります。

 

一度は出展を断られた逆境をバネに… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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