監視カメラの映像から目的の人物を探し出したいといった場合に、AIを活用することで迅速に対象を検索するソリューションが登場し始めています。こうしたソリューションを利用することでどういったメリットが得られるのか、またどのようなシーンで有効なのかについて、具体的に解説していきます。
監視カメラにおける人物検索ソリューションの現在
防犯やセキュリティといった目的で、さまざまな場所で使われるようになったのが監視カメラです。最近ではネットワークに対応した監視カメラも普及し、遠隔でのモニタリングや記録した映像のクラウド上への保存を可能にするソリューションも広まりつつあります。
最近では、特定の人物を自動的に検出するソリューションも登場しています。たとえばある施設に入場する人物の顔を撮影しておき、特定の人物が入場しようとした際にアラートを上げるといったことができれば、防犯やセキュリティ上極めて有効でしょう。
しかしながら、あらかじめ顔の特徴を抽出し、それと映像に記録された顔を照合して検索を行うソリューションの場合、顔が鮮明に記録されている必要があります。一般的な監視カメラは、できるだけ広い範囲を俯瞰的に撮影するように設置されていることが多く、検索対象となる人の顔を精細に記録することは困難です。このため、監視カメラとは別に人物検索用のカメラを設置して対応することになります。
顔認証と全身照合の違い

しかし最近では、既存の監視カメラ映像を使って人物検索を行うソリューションも登場しています。それを実現した、数少ないサービスの1つがNTTコミュニケーションズの「Takumi Eyes」です。
監視カメラ映像から目的の人物を効率的に検索可能
Takumi Eyesの大きな特長と言えるのは、… 続きを読む