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攻めのITに必須の「アジャイル開発基盤」とは
2017.03.31

ビジネススピードを加速させるための新潮流

攻めのITに必須の「アジャイル開発基盤」とは

著者 Bizコンパス編集部

 これまでのIT、いわゆる「トラディショナルICT」は企業活動を下支えする存在でしたが、これからのITは、ビジネスを拡大するために不可欠な要素へと変化しつつあります。それは「クラウドネイティブICT」であり、ビッグデータIoT、AIといった先進的な技術を活用して新たなビジネスを創造するための取り組みです。

 このような流れの中で、いま短い周期でソフトウェアを開発できる「アジャイル開発」が再び注目を集めています。これまで「ウォーターフォール開発」をしてきた企業が、アジャイル開発を実践して競争力を高めるためには、どのような取り組みが必要なのでしょうか。

 

なぜ、いま「アジャイル開発」なのか?

 クラウドネイティブICTは企業が既存ビジネスの転換や新規ビジネスの創出を加速するために必須とされており、“SoE(Systems of Engagement)”や“モード2”と言われるものに相当します。

 タクシー業界に破壊的なイノベーションをもたらしたUBERや、民泊という新たな市場を切り開いたairbnb、また金融業界におけるFinTechはその代表例といえます。

金融ビジネスにおける変革

 このクラウドネイティブICTにおいて「アジャイル開発」が欠かせないキーワードだと語るのは、NTTコミュニケーションズの稲穂敬夫氏です。

 「企業が競争に打ち勝つためには、強みを活かすための“ソフトウェア開発”が、差別化のキーファクターとなります。トラディショナルICTのシステムには正常性や安定性、堅牢性が求められ、安心して業務で使えるように堅く作ることが重視されていました。

 しかし迅速性や拡張性、柔軟性が重要となるクラウドネイティブICTでは、開発スパンが短く、そして変化に柔軟に対応できるアジャイル型開発が適していると考えています」

ウォータフォールからアジャイルへ

 

アジャイル開発の効率を高める「オープンPaaS」

 従来型のウォーターフォール型開発で利用がメジャーとなっている仮想サーバーやロードバランサ等のIaaSも、環境の作成や破棄を頻繁に行うアジャイル開発では、その管理性やリソース効率の悪さが足かせとなる場合があります。そこで鍵を握るのがPaaSです。

 PaaSを構築するためのソフトウェアの1つであり、オープンソースで開発されているのが「Cloud Foundry」であり、NTTコミュニケーションズの「Enterprise Cloud」のほか、「IBM Bluemix」や「SAP HANA Cloud Platform」でも採用されています。そのメリットについて、NTTコミュニケーションズの山中重治氏は次のように説明しました。

 「アジャイル開発により開発サイクルのスピードを高め、さらにマイクロサービスと呼ばれるアーキテクチャを採り入れると、個々のソフトウェアが作られたり削除されたりするタイミングも速くなります。そのたびに、アプリケーションより以下のレイヤーの要素をいちいちセットアップするのは大変です。PaaSであれば、その辺りがすべてオートメーション化されているので、ミドルウェアの選定やセットアップといったオーバーヘッドを解消することが可能で、アプリケーションの開発に集中することができます。またミドルウェア以下のレイヤーの環境を統一できることもメリットでしょう」

※「マイクロサービス」:小規模なサービスを組み合わせることで1つのシステムを構成するという開発手法。システムが細かく分割されているため、機能の追加や変更が容易になるなどのメリットがある。

PaaS の種類

 それでは、PaaS基盤がオープンであることで、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。… 続きを読む… 続きを読む

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