Bizコンパス

戦略的なIT部門に必須のアウトソーシングサービス
2014.11.21

競争力向上に貢献する「攻め」のIT部門を目指して

戦略的なIT部門に必須のアウトソーシングサービス

著者 Bizコンパス編集部

 多くの企業が市場競争力の獲得、マーケットの拡大を目指し、グローバル化やM&Aを進めている中、現場ではクラウドやスマートデバイスを活用したワークスタイル改革がトレンドとなっています。グローバルでのIT基盤整備、事業統合によるシステムの一本化、システムのモバイル化への対応など、企業のIT部門が手掛ける領域はより広範なレイヤーに及んでいるといえます。

 こうした状況を受け、IT部門には、企業の競争力向上への貢献と新技術へのタイムリーな対応が求められており、IT部門を「ITで新たな価値を生み出す」戦略的な業務に集中させるために、運用管理業務をアウトソーシングする企業が増加しています。今回は、いくつかの導入事例を交えながら、攻めのIT部門にシフトするために必須の「ITアウトソーシングサービス」について解説致します。

 

そもそも、IT部門が取り組むべきミッションとは?

 企業を取り巻く環境が劇的に変化する中で、企業のシステム全般を担うIT部門には、いままでのIT運用に加えて「経営との密接な連携」「ビジネスへの貢献」「グローバル化への対応」などが期待されています。従来のIT部門の運用業務を積極的にアウトソースして、より効率的・戦略的な領域へリソースをアサインすることは、企業が率先して取り組むべき喫緊の課題といえるでしょう。こうした背景を受け、ITアウトソーシングの市場は世界的に拡大する傾向にあり、NTTコミュニケーションズの調べでは、毎年5.5%の成長率で2017年には約37兆円の規模になると予測されています。

 ITアウトソーシングに向けて重要になるのは「なにを、どこまで任せるべきか」の見極めです。そこでIT部門が取り組むべきミッションは、「ITガバナンス」「統合運用」「リソースの確保」という3つの課題を踏まえ、既存のIT基盤をしっかり把握することにあるといえます。それでは具体的に、3つの課題について解説していきましょう。

 グローバルで事業を展開する企業にとって、グローバルに統一された運用ポリシーに基づく「ITガバナンス」の策定は必要不可欠になります。きちんとした共通ルールのもとでIT基盤が運用されなければ、さまざまなトラブルの原因となるからです。策定のポイントになるのは「現状把握によるレベル合わせ」。各拠点で利用されるIT基盤の把握とポリシーを把握したうえで、全世界共通のITガバナンスを策定することが重要となります。

 なお、IT基盤の現状把握において留意したいのは、「構成管理情報のアップデート」。新たなシステムの導入、機器やベンダーの更改といった際に、正しい構成管理情報は必要不可欠となるため、きちんとアップデートできるシステム、プロセスをITオペレーションに組み入れておく必要があります。

 次なる課題は「統合運用」。特にグローバルで事業を展開する際には国・地域、システムごとに提供するキャリア、ベンダーが異なるケースが少なくありません。国や地域、システムによってばらばらのプロセスや品質を放置すると、間違いなく新たな取り組みの妨げになるでしょう。これを防ぐためには組織を横断した、すべてのIT基盤を網羅する統合的な仕組み作りが必要になります。

 3つめは「リソースの確保」。特に海外においては、ITリソースの確保は非常に困難です。日本と比較して海外の転職市場は活発なため、「せっかくITエンジニアを雇用したのに数ヵ月で辞めてしまった」という経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。また、国・地域によって賃金やスキルのレベルも異なります。たとえば、アメリカやイギリス、シンガポールやオーストラリアなどでは、日本の1.5倍から2倍の賃金がかかる場合もありますし、発展途上国では、新技術をハンドリングできるエンジニアの確保が難しいという事情もあります。そしてもう1つ気を付けておきたいのは、「ノウハウ」。日本と比較してチームワークの意識が低い国や地域では、ノウハウはチームではなく個人に集約されてしまいます。担当のITエンジニアが離職してしまうと、運用がストップするといった最悪の事態も起こり得るのです。その意味からも、リソースを確保し、マネジメントをきちんと行うことが、円滑なIT運用のためには大切だというわけです。

 こうした「ITガバナンス」「統合運用」「リソースの確保」といった課題は、グローバルに事業を展開する企業のIT部門だけのものではありません。国内でさらなる事業拡大を目指す企業のIT部門においても、同様に取り組むべき優先度が高いといえるでしょう。

 

ITアウトソーシングの活用で険しい壁を越える

 前述したように、IT部門に課せられるミッションのハードルは非常に高いものです。しかし、これら課題を解決する方法の1つとして、「ITアウトソーシングサービス」があります。実際、こうしたITアウトソーシングのニーズの高まりを受けて、現在、各社からさまざまなタイプのサービスが提供されていますが、トレンドとしては、3つのポイントが挙げられます。… 続きを読む… 続きを読む

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