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国際海底ケーブルの安全は誰が見守っている?
2014.03.26

グローバル通信インフラ講座第4回

国際海底ケーブルの安全は誰が見守っている?

著者 江嶋 徹

 国際海底ケーブルのメンテナンスは、ケーブルの敷設と同様、前回(第3回)に登場した敷設船を中心に行われます。それでは、一体どのような方法でケーブルの故障箇所を特定し、どのような技術で何千メートルもの海底にあるケーブルを修理するのでしょうか。

 第4回「グローバル通信インフラ講座」では、NTTグループの海底ケーブルの保守をトータルに手がけるNTTワールドエンジニアリングマリン株式会社を訪問し、国際海底ケーブルの安全を見守るための取り組みをお伝えします。

 

国際海底ケーブルの最新世界地図

 TeleGeography社が公開している「海底ケーブル地図(Submarine Cable Map)」によると、現在、世界の海には263ルートの国際海底ケーブルが張り巡らされ、国と国を結んでいます。さらに、2015年までに22ルートが新設される予定となっています。

 まさに、地球を何周もしてしまうほどの距離で張り巡らされている国際海底ケーブルですが、これらのメンテナンスを行う船は世界にわずか44隻しかありません。国際海底ケーブルの効率的なメンテナンスを行うために、世界の海はいくつかの保守ゾーンに分けられています。それぞれのゾーンごとに保守を担当する船が決まっていて、ひとたびケーブル故障が発生すると、速やかに現場に向かい修理を行います。日本の周辺は「横浜ゾーン」と呼ばれ、太平洋の西側とフィリピン、台湾より北側の広いエリアを日本(KDDI)、中国、韓国の船、3隻で対応しています。

 

 大きな地震などで一度に何本ものケーブルが切れてしまった場合には、重要度の高い順に修理が行われるため、修理までに時間がかかることがあります。そこで、ゾーンごとに決められた保守とは別に、国際海底ケーブルのオーナーと保守業者との間で保守契約を結ぶ場合があります。それが「プライベート保守」と呼ばれるものです。「プライベート保守」には、修理が必要な事態に陥った場合、優先的に対応してもらえるというメリットがあります。

 NTTワールドエンジニアリングマリン株式会社では、日本と韓国を結ぶ「KJCN(Korea-Japan Cable Network)」、日本とヨーロッパを最短距離で結ぶ「HSCS(Hokkaido-Sakhalin Cable System)」などの日本発着の国際海底ケーブルや、フィリピンPLDT社の国内ケーブル「DFON(Domestic Fiber Optic Network)」など海外の国内海底ケーブルなどのプライベート保守を行っています。

 

どうしてケーブルは故障するのでしょう?

 国際海底ケーブルの故障原因で一番多いのは、… 続きを読む… 続きを読む

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江嶋 徹

江嶋 徹

コピーライター

有限会社インクス広告制作所 代表。コンピュータ、周辺機器、ネットワーク、半導体といったIT系を中心に、省庁、化粧品、FMステーション、金融商品などの広告、SPツールのディレクション、コピーライティングを幅広く担当。ITをシンプル、わかりやすい文章で伝えることを信条としている。

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