2017.07.21 Fri

 現在、多くの企業がオンプレミスで構築したプライベートクラウドを利用する一方、外部で提供されているパブリッククラウドも積極的に活用しています。システムの内容に応じてプライベートクラウドとパブリッククラウドを併用する、あるいは異なるパブリッククラウドを使い分けるのは当然ですが、その状態を放置すればインフラが複雑化することにもなりかねません。このような問題を抱えた将来のITインフラをどう考えていくべきか、ヴイエムウェアの福本薫氏にお話を伺いました。

 

データセンターのリソースすべてを仮想化する「SDDC」

 およそ10年くらい前から、物理サーバーの台数削減や運用の効率化といったメリットから、 サーバーの仮想化が多くの企業に広まりました。サーバー仮想化の技術や運用のノウハウはその後のクラウドサービスにつながり、現在では多くの企業がプライベートクラウドとして仮想サーバーを運用するプラットフォームを構築したり、あるいはパブリッククラウド上で提供されている仮想サーバーを利用したりするようになりました。

 こうしたITインフラの変革をリードしてきた一社であるヴイエムウェア株式会社(以下、ヴイエムウェア)では、サーバー仮想化技術や仮想サーバーを統合管理するためのソリューションを展開してきたほか、約5年前には「SDDC(Software-Defined Data Center)」と呼ばれるコンセプトを提示しています。サーバーだけでなく、ストレージやネットワークまで含め、データセンターにあるリソースをすべて仮想化し、ソフトウェアで制御するというのがSDDCの考え方であり、これに従ってVMwareではサーバー仮想化の「VMware vSphere®」、ネットワーク仮想化の「VMware NSX®」、そしてストレージ仮想化の「VMware vSAN™」をそれぞれ提供しています。

最適な仮想化基盤を提供するプラットフォーム

 サーバー仮想化のメリットはさまざまなところで語られていますが、それ以外の仮想化、特にネットワークの仮想化にはどのようなメリットがあるのでしょうか。ヴイエムウェアの福本薫氏は、ネットワーク仮想化のメリットについて次のように説明しました。

 「たとえば新しい仮想サーバーをデプロイする際にネットワーク機器の設定変更が必要になると、その設定変更に時間がかかることになり、リアルタイムにデプロイすることができません。しかしネットワークを仮想化してソフトウェアで制御すれば、即座に設定を変更してリアルタイムに仮想サーバーをデプロイすることが可能になるでしょう。これがネットワーク仮想化のメリットの1つです」

 

 

ネットワークの仮想化による運用の自動化

 

これからの運用管理の鍵を握るソフトウェア

 パブリッククラウドやプライベートクラウドの世界では、新たに仮想サーバーを追加する、あるいは物理サーバーに異常が発生した際に即座に別の物理サーバーに仮想サーバーをデプロイするなど、さまざまな管理作業がソフトウェアによって自動化することが可能です。ネットワークの仮想化は、こうした運用管理の自動化を一歩先へ進めるものであり、仮想サーバーと同様にソフトウェアを使ってネットワークを制御することを実現するわけです。

 ヴイエムウェアでは、サーバー仮想化とネットワーク仮想化、そしてストレージ仮想化までを統合したソリューションとして「VMware Cloud Foundation™」を提供しています。この製品が持つ利点について、福本氏は次のように述べました。

 「サーバーやネットワーク、ストレージをユーザー自身でそれぞれ個別に仮想化しようとすると、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

このテーマについてもっと詳しく知りたい

Bizコンパス編集部

Bizコンパス編集部

関連キーワード