2019.03.08 Fri

 昨今、連れ去りや不審者によるいたずらなど、子どもを狙った事件が多発しています。そのような中、対策として広まりつつあるのが、子どもの位置情報を取得できるサービスです。

 そうしたサービスの1つとして、NTTコミュニケーションズでは「C-Shuttle」を開発しました。その仕組みや静岡県磐田市で行われた実証実験の内容について紹介します。

 

GPS型とビーコン型の双方が抱えるコストの課題

 登下校時、あるいは塾などへ出向く際の子どもの安全を守るためのデバイスとして、子どもの現在地をパソコンやスマートフォンで確認できるサービスが広まり始めています。迷子になったり、あるいは連れ去りなどの事件が発生したりしたときに役立つのはもちろん、いつでも現在地がわかる安心感は非常に大きいでしょう。

 このようなサービスを実現する方法の1つとして、GPS端末を利用する方法があります。GPSを使って取得した位置情報をモバイル回線経由でサーバーに送信し、親はパソコンやスマートフォンで現在地を確認するといった仕組みです。この方法はいつでも子どもの詳細な位置を確認できるメリットがありますが、端末代金に加えて月々の通信費用が発生するため、コスト面での負担が大きいという課題があります。また、充電に関しても、頻繁に行う必要があるうえ、端末のサイズが大きくなりがちなため、特に子どもにとっては持ち歩きの負担が大きいことも悩ましいところでしょう。

 GPSではなく、ビーコンを利用して子どもの位置を把握する方法もあります。こちらは子どもが端末を持ち、そこから発信されたビーコン信号を街中に設置されたセンサーで受信、子どもの位置を割り出すという仕組みです。こちらのメリットは端末を小型化できることと、GPS端末よりも消費電力が小さいため充電の手間を低減できることが挙げられます。

 こうしたビーコンで使われるのは、低消費電力で無線通信が可能なBluetooth Low Energy(BLE)という規格です。端末によってビーコン信号の到達距離が異なり、多数のセンサーが設置できて精度を求める場合は到達距離の短いもの、センサーの数を抑えたい、あるいは精度はそれほど求めないといったケースでは到達距離の長いものが使われます。

 ただし、ビーコン端末においても課題となるのはコストです。GPS端末のようにモバイル回線の通信料金こそ発生しないものの、広い範囲で位置情報を取得するには多数のセンサーを設置する必要があり、それには多額の費用が必要です。

 

少ないセンサーでも高い実用性を実現できるC-Shuttle

 このようにGPS端末、そしてビーコンを使ったいずれの方法でも課題となるコスト負担を抑えるべく、NTTコミュニケーションが開発した見守りサービスが「C-Shuttle」です。

 C-ShuttleもBLEによるビーコンを用いた方式ですが、特長となっているのは… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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