よくある失敗例

本記事は2013年に制作されたものです。最新の情報は「2018年版・営業にダマされない!」にてご確認ください。

 FMCという言葉を聞いたことがありますか?FMCとはFixed Mobile Convergenceの略で、固定電話と携帯電話の融合、といった意味です。具体的には、携帯電話を固定電話の子機として使える仕組みのことです。電話番号を共通にすることもできます。FMCは、以前から存在する概念ですが、現在改めて注目を集めつつあるサービスです。

 会社の固定電話は、本社と支店の通話を、料金を気にせず内線感覚でかけられるなど、使い勝手が向上しました。一方、携帯電話は固定電話とは別に料金がかかってしまい、どこにかけるにも市外局番から回さなくてはなりません。FMCでは、おなじ端末一台が内線としても外線としても利用でき、使い方によってはコストを下げることもできます。今回は携帯電話端末を内線として利用できるFMCサービスに焦点を当てたいと思います。

 

全国が内線エリアになるうえ専用設備が不要なので、コストが削減できます!

営業担当

<営業担当>

 弊社のご提案するFMCサービスを利用することで全国の事業所を内線エリアにでき、通話料を大きく下げることができます。また専用設備を特別導入する必要がないため、通常発生するような初期コストを大幅に削減効果が見込めます。御社のように全国に拠点を持たれている企業様であればかなりの初期コスト削減効果が見込めます。

情報システム担当

<情報システム担当>

 専用設備を導入する必要がない点と初期コストが大きく削減できる点に魅力を感じてFMCサービスの導入を前提に見積もりを依頼した。しかし、見積内容の精査を進めるうちに携帯電話の基本料金や、企業の拠点と携帯電話事業者のネットワークを結ぶ固定回線の料金などが余分に発生してくることが分かった。ランニングコスト概算の試算まで行わなかったことが原因だ。

 FMCサービスは確かにコスト削減効果が見込まれます。しかし自社のケースにあてはめた際に、本当にコスト削減効果と利便性向上が見込まれるのかは、きちんと検証する必要があるでしょう。特にFMCサービスは初期コストがあまりかからないケースがあるため、ランニングコストの検討を緩くしてしまいがちです。導入を検討することは非常に有意義ですが、課題の解決につながるのか、利便性は向上するのか、妥当なコストで実現できるのか、といった点の検討が欠かせません。

 

ケータイが内線の役割を果たすので、営業マンの利便性が必ず向上します!

営業担当

<営業担当>

 今回はFMCサービスの導入を決定頂き有難うございます。御社は従業員が多く営業マンも非常に多いと考えています。クライアントからの入電数も非常に多いとのことでしたので必ず営業マンの利便性向上につながると思います。

情報システム担当

<情報システム担当>

 弊社は従業員が多く営業マンも非常に多い。実際クライアントからの入電数も多いのでFMCサービス導入に踏み切った。携帯電話が内線として使えるということだったのだが、携帯電話からクライアントの電話に外線をかける際は携帯電話回線経由での通話になることを知らなかった。そのため見込んでいたコスト削減効果を得ることができず、社内で問題になってしまった。

 FMCサービスを利用すると、相手にとっては、固定電話にかけたら不在なので携帯電話にかけ直す、という手間がなくなり、業務の効率化につながります。電話番号を統一できるという部分は非常に便利になるのですが、外線の発信時には携帯電話の通話網を利用していることをしっかりと認識する必要があるでしょう。

 

設備不要のため、御社の通信に悪影響なく導入できます!

営業担当

<営業担当>

 今回ご案内するFMCサービスは追加の設備投資不要です。したがって導入に際してお手間をかけることがないことが非常に特徴です。しかも、現在ご契約いただいている携帯電話1台あたりの基本料金、通話料金をぐっとお安くできます。コスト削減にもつながりますし非常にオススメですよ。

情報システム担当

<情報システム担当>

 導入に手間がかからず、基本料金や通話料金も下げられるということからFMCサービスの本格検討を開始した。しかし実際に導入するとなると全社の携帯電話会社を一本化しなければならないことがわかった。営業の関係上携帯電話会社を一本化することは現実的に難しく、導入を断念した。

 FMCサービスは内線として携帯電話を利用できるようにするため、仕組み上携帯電話会社を一本化することが求められます。企業の規模によってはキャリアの一本化は現実的に難しいケースもあるため、導入検討時には現在の取引状況など社内外の関係者を含めた調整が重要になるでしょう。

▼まずは、FMCサービスをおさらい▼
「FMCサービスとは?」

※掲載されている内容は公開日時点のものです。
※掲載されているサービスの名称、内容及び条件は、改善などのために予告なく変更することがあります。

内線ワンナンバー型FMCサービス

内線ワンナンバー型FMCサービス

FMCサービスとは?

 FMCとは、Fixed Mobile Convergienceの略で、携帯電話を固定電話の子機として使えるといったような、通信サービスの総称です。クライアントが担当営業の社内番号へ発信すると、社内の担当者は外出している営業担当者へ内線という形で電話をつなぐことが出来るため、クライアントとしてはスムーズに電話をつないでもらうことができ、営業担当者としてはクライアントに素早い顧客対応を行うことが可能となります。
 また、製造業の工場などでは、担当者がデスクにいないことが多く、社内外とのコミュニケーションに時間のロスが発生しがちでした。FMCサービスはそのような課題を解決し、携帯電話へ内線をつなぐことができることから様々な業態で導入がなされています。

 検討時に重要なポイントは「(1)利便性向上効果と(2)コスト削減効果の明確化」です。

 (1)の利便性向上については、例えば業態によっては営業担当者が外出先で電話を受ける必要のない企業もあります。また、工場における利用であっても外部から電話がかかってくるような状況が発生しているのか、どの程度発生しているのかはしっかりと見極める必要があります。社内のヒアリングなどを行い、どの程度利便性が高まるのか、必要性があるのか議論する必要があるでしょう。
 (2)のコスト削減効果については、特に現在の通信費からどの程度の削減効果が見込まれるのかを試算する必要があります。その際に注意なければならないことは現在の携帯電話の契約状況です。FMCサービスは携帯電話のキャリアを一本化する必要があるため、契約状況の確認や一本化の負荷・影響などはきちんと把握しておく必要があるでしょう。

 

FMCサービスを取り巻く状況

 今日広く使われているFMCサービスには大きく分けて以下の3種類があります。

(1)内線ワンナンバー型
(2)モバイルVoIP型
(3)クラウドPBX型

 今回の「営業にダマされない」ではFMCサービスの中でも携帯キャリアが提供する内線ワンナンバー型FMCサービスに焦点を当てたいと思います。
 内線ワンナンバー型FMCサービスとは携帯電話事業者と契約することによって、社内外で内線番号による通話を可能にするサービスの総称です。企業は通信設備を自社で保有する必要がなく、全国の拠点・端末を内線電話で一定金額で結ぶことができるようになります。導入を検討するにあたって最も妥当性と信頼性の高いFMCサービスと言っても良いかもしれません。

 

FMCサービスの種類

内線ワンナンバー型

 携帯電話事業者と契約することによって、社内外で内線番号による通話を可能にするFMCサービスのこと。通信事業者の回線を利用するため企業は専用の設備を持つ必要がなく、全国で内線番号による通話を行うことができます。音声通話できる端末であれば端末の種類を選ばず利用できることも魅力の一つで、スマートフォンでも利用可能です。

 

モバイルVoIP型

 モバイルVoIP型FMCは、ユーザーやインテグレータが自ら構築するソリューションです。スマートフォン向けのSIP(インターネット上で電話の発信や着信を制御する仕様)に準拠したIP電話アプリケーションを利用し、このアプリをインストールしたスマートフォンを内線電話機として、企業の拠点に置いたSIPサーバー配下で利用できるようにしたサービスのことです。

 

クラウドPBX型

 クラウドPBX型FMCは、PBX(構内電話交換機)の機能をネットワーク経由でクラウドサービスとして借りて使う方法を指します。クラウド型のPBXと、SIP準拠のIP電話アプリケーションを搭載したスマートフォンを利用すれば、全国でスマートフォンを内線電話機のように利用できることが特徴です。

 今回の「営業にダマされない」では、内線ワンナンバー型のメリット・デメリットについて考察します。

▼FMCサービスを利用するメリット・デメリットを確認!▼
「メリット・デメリット」

メリット・デメリット

内線ワンナンバー型FMCサービスを利用するメリット

営業品質の向上

 部署の代表固定電話に取引先から電話がかかってきた際に担当者が外出している場合、携帯電話へ内線として電話を転送することができるため、対応時間が早くなる。

 

コスト削減

 社内に入電があった際に発生する社内から営業担当者への通話料や営業担当者同士がやりとりする通話料が削減されるため、コスト削減効果が見込まれる。

 

専用設備が不要

 企業はFMCサービスの利用にあたり、追加の専用設備を持つ必要がないため、導入負荷が低い。

 

内線ワンナンバー型FMCサービスを利用するデメリット

不完全な内線化

 社内から内線電話のように転送をかけることはできるが、携帯電話からたとえば取引先に外線を発信する際には、固定電話番号ではなく携帯電話番号が表示されてしまう(※別途料金を支払って固定電話番号を通知できるサービスもある)。

 

契約の一本化

 FMCサービスを利用する前提として携帯電話キャリアとの契約を一本化する必要があり、契約先を分散することができない。

 

固定回線の増設

 社内のネットワーク状況によっては、PBXと接続する固定電話回線の契約が別途必要になるケースが存在する

▼では、もっと詳しいチェックリストで確認しましょう▼
「すぐに使えるチェックリスト」

すぐに使えるチェックリスト

 FMCサービスの選定は、検討項目が多岐にわたるため、導入に際しては専門家や事業者の担当と相談しながら進めることになるでしょう。

 ここではFMCサービスを検討される方でも、事業者の言いなりにならずに自社に最適なサービスを選ぶためのチェック項目と解説をまとめた資料をご用意しました。サービス事業者へのヒアリングの際などにご活用ください(ダウンロードにはBizコンパスへの会員登録(無料)が必要です)。

サービス事業者比較

 国内の主要FMCサービス提供事業者3社(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク)が提供するFMCサービスの内容を、さまざまな観点から比較しました(ダウンロードにはBizコンパスへの会員登録(無料)が必要です)。

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Bizコンパス編集部

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