2018年版・営業にダマされない!ITサービスの選び方(第3回)

新・営業にダマされない!VPNの選び方

2018.04.27 Fri連載バックナンバー

 企業のIT担当者の元には、「○○を導入しませんか」「○○にすればコスト削減できます」といったセールスがよく訪れます。しかし実際に導入しても、営業マンの言葉のような成果は上がらず、かえって導入前よりも不便になったり、コストが高くなってしまうケースもあります。

 本連載「新・営業にダマされない!ITサービスの選び方」は、そうした営業の売り文句を鵜呑みにせず、ITサービスを正しく導入するためのノウハウを紹介します。

 第3回目のテーマは、インターネットのセキュリティを高め、通信を自社のプライベート回線のように使えるようにする技術「VPN」です。クラウドの利用に合わせてネットワークを見直した企業も多いでしょうが、中には以下に紹介するような失敗をしてしまったケースもあるかもしれません。

 

クラウド導入に合わせてネットワーク環境も見直しましょう!

営業担当

<営業担当の売り込み>

 自社リソースをクラウドに移行するなら、ネットワーク環境も一緒に見直すべきです。クラウドは何より通信が重要ですので、安全性や品質が高く十分な帯域が確保できる弊社のIP-VPNをおすすめします。主なクラウドサービスと閉域網(次ページで解説)で接続するサービスも用意していますので、安全にクラウドを利用できますよ。


情報システム担当

<情報システム担当>

 営業担当の言うことに従い、クラウドの導入に合わせて、IP-VPNを刷新した。クラウド接続サービスを利用することで、パブリッククラウドのセキュリティ不安もなくなり、スムーズに移行できた。

 ただし、最近では社内のクラウド利用が活性化し、クラウドにつながる上流側の回線帯域が不足しつつあり、ネットワークの遅延が度々発生するようになった。クラウド導入時のトラフィック予測の見通しが甘かったようだ。アプリケーション利用の影響をしっかり検証すべきだった。

 クラウドとネットワークは切っても切れない間柄。クラウド移行時にネットワーク環境を見直すこと自体は正解です。しかし、クラウドサービスの利用が急増する中で、十分なパフォーマンスを発揮するには、クラウドとネットワークを一体で設計・構築することも重要です。どのようなアプリケーションをどの程度の規模で使うのか検討し、事前に評価・検証すると良いでしょう。

 最近では、SD-WANのような仮想化技術を活用したVPNも登場していますので、より柔軟なネットワーク運用を考えるのであれば、検討してみるのもいいかもしれません。

 

インターネットVPNなら通信コストを大幅に削減できます!

営業担当

<営業担当の売り込み>

 コスト削減を第一に考えるなら「インターネットVPN」がオススメです。安価なインターネット回線を利用するタイプのVPNなので、通信コストを大幅に削減できます。セキュリティの面でも、全ての通信を暗号化するので問題ありません。VPN装置を一度購入すれば、その後は自前で運用できるので、保守費用もかからず安心ですよ。


情報システム担当

<情報システム担当>

 確かに通信コストは削減できたが、通信が混み合う時間帯に遅延が発生し、相手先とつながらない、つながっても操作の反応が遅いという苦情が増えた。セキュリティ面については特にトラブルは起きていないものの、インターネットからの情報漏えいなどのニュースを見るたびに不安になる。

 さらに、自前で運用に取り組んではみたものの、システム担当者がいない拠点では設定変更や障害時の復旧に多くの時間とコストがかかるようになってしまった。

 インターネットVPNを利用する場合、いくら回線の帯域を大きくしても、自組織の通信とは関係なく、通信量が増える時間帯に遅延は起こります。セキュリティ面では、たしかに通信は暗号化されるものの、暗号は極論すれば必ず解読される可能性があるので、インターネットには常にデータが途中で盗み出されるリスクがあると考えるべきです。

 もちろん、安価な機器やソフトの購入のみで構築できる点でメリットはありますが、その場合、ネットワークの変更、障害対応はすべて自己責任になります。コストのみにとらわれず、品質や信頼性、導入後の運用までを見据えてサービスを選択したほうがいいでしょう。

 

弊社のVPNなら、海外でもサービスを提供できます!

営業担当

<営業担当の売り込み>

 海外拠点の通信コストの増加やネットワーク管理にお困りではないですか?弊社のVPNサービスなら提携するパートナー企業を通じて、海外でもサービスを提供できます。各国の通信事情に精通したスタッフが対応しますので、新たな拠点を開設する際も安心ですよ。

 


情報システム担当

<情報システム担当>

 グローバル化を推進する経営戦略に合せてIT基盤を強化。国ごとに別々に運用していたシステムを国内標準に合わせて一元管理できるようにした。ネットワークについても新たなVPNサービスを導入したものの、国や地域によって通信品質やサポートの対応がバラバラ。現地の社員からは「遅延がひどい」「故障が直らない」といったクレームが多発した。早くも見直しを迫られている。

 これからの日本企業に「グローバル化」は欠かせない視点です。海外への拠点展開では国内との緊密な情報連携が重要であり、速やかなIT基盤の整備が最優先事項です。通信事情が異なる海外においても、国内と同じように設計から調達、運用、保守までワンストップで任せられるパートナーに相談するのが良いでしょう。加えて、グローバルエリアでも日本品質のサービスが提供できることも、パートナー選びでは重要になってきます。

 

▼そもそも、VPNとは何なのか? 基本をおさらいしておきましょう▼
「そもそもVPNとは?」

 

※掲載されている内容は公開日時点のものです。
※掲載されているサービスの名称、内容及び条件は、改善などのために予告なく変更することがあります。

このテーマについてもっと詳しく知りたい

Bizコンパス編集部

Bizコンパス編集部

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter