2016年版・営業にダマされない!ITサービスの選び方(第3回)

新・営業にダマされない! データセンターの選び方

2016.04.14 Thu連載バックナンバー

 企業のIT担当者のところには、よくITサービスの売り込みがやってきます。そのとき、どのように判断すべきでしょうか? 営業マンの言葉をうのみにした導入は、あとで後悔することもあるのでは。

 Bizコンパスの人気コンテンツ「営業にダマされない! ITサービスの選び方」シリーズが、このたび最新のIT動向に合わせてリニューアル。第3回のテーマはデータセンターです。まずは、営業マンのセールストークを信じてしまって失敗した3つの例を見ていきましょう。

 

コストを重視したために品質が低下

営業担当

<営業担当の売り込み>

 いまどきのデータセンターは、どこのサービスも内容に大差はありません。それならば価格の安い郊外型データセンターはいかがでしょうか。また、郊外型は広大な用地を確保しやすく拡張性にも優れているため、サービスの利用コストを抑えながら将来の拡張を見据えるのであれば最適です。


情報システム担当

<情報システム担当>

 事業継続の観点から、社内のサーバールームで運用していた業務システムのデータセンター移設を検討。コスト重視で相見積をとり郊外型のサービスに移設したところ、電源設備の故障によるシステム障害が発生。障害発生時に担当者がデータセンターへ到着するまでに時間がかかり、顧客からのクレームに対しても適切に対応できなかった。

 データセンターに預けるリソースの重要度とサービス品質のバランスに失敗した例と言えます。責任範囲や運用のサービスレベルについても事前に確認すべきでした。データセンターを選ぶ際には、目先のコストにとらわれず、預けるリソースに求められる品質をしっかり確保したいものです。

 また、郊外型データセンターを選択する場合、災害時に公共交通機関で駆け付けられない可能性もあるので、リソースの監視・運用・保守まで委託できる事業者を選ぶとよいでしょう。

 

“クラウドファースト”を信じて割高に

営業担当

<営業担当の売り込み>

 いまどきはクラウドに企業リソースを集約して、資産を「所有する」から「利用する」に切り替えるのがトレンドです。コロケーションのように先行投資もかからず、スピーディに移行・拡張できるため、お客さまに負担もかかりません。業務環境の変化にも柔軟に対応できるクラウドサービスの利用をおすすめします。


情報システム担当

<情報システム担当>

 物理的なコロケーションではなく、低コストで柔軟性の高い仮想的なクラウドへ社内の主要なサーバーリソースを移行。当初は予測した効果が得られたものの、事業拡大に伴いサーバー数量、トラフィック量が増加し、コストが経営を圧迫してきた。“クラウドファースト”って、そういうものなの?

 これはクラウドファーストの風潮に乗って失敗した例。物理的なコロケーション、仮想的なクラウド、双方のメリットとデメリットをしっかり理解したうえで、リソースの特性に応じて併用するのが正解と言えるでしょう。

 また、併用する際にはコロケーションとクラウド間を同一セグメントで運用できるような柔軟なネットワークで接続して、きちんとデータ連携ができることもサービス選びの重要なポイントです。これが将来的な事業拡張の際の大きな強みになります。

 

グローバルなデータ連携が図れない

営業担当

<営業担当の売り込み>

 弊社は世界中にデータセンター事業者のパートナーを持っていますから、必ずやお客さまのグローバルな事業展開のお力になれます。それぞれの国で同レベルの品質でデータセンターをお使いいただけるはずです。システムご担当者さまにご負担をかけることもありませんので、ご安心ください。


情報システム担当

<情報システム担当>

 日本の事業者が運用窓口になってくれるというので、海外の拠点ごとに異なるデータセンター事業者と契約して利用することに。ふたを開けてみると事業者ごとにサービス品質にばらつきがあり、センター間のデータ連携もままならない。頼りの日本の事業者にトラブルの連絡をしても現地の担当者がつかまらず、業務に支障が出ている。

 日本の常識がきっと海外でも通用するだろうという過信から生まれた失敗例です。国や地域によって違いはありますが、日本と同等以上のサービス品質を海外のデータセンター事業者に期待すると裏切られることも少なくありません。

 やはりグローバル均質な高品質にこだわるなら、グローバルで一元的にサービス契約ができる日本の事業者を選ぶのが正解です。複数の事業者を使うと事業者ごとに基本的な契約条件が異なるため、均質なサービス品質の確保が難しくなります。

 また、運用窓口が多言語に対応していることも稼働軽減の大きなポイントになります。長年グローバル拠点でサービスを提供しているというような運用の実績にも目を向けたいところです。

▼まずは、データセンターの基本をおさらいしておきましょう▼
「データセンターとは?」

※掲載されている内容は公開日時点のものです。
※掲載されているサービスの名称、内容及び条件は、改善などのために予告なく変更することがあります。

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Bizコンパス編集部

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