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テレワークで「人間をモノ扱い」してしまうウェブ会議の罠にご用心
2020.07.27

IT&ビジネス最新ニュース第39回

テレワークで「人間をモノ扱い」してしまうウェブ会議の罠にご用心

「出勤至上主義」を終わらせるために必要なもの

 コロナウイルス対策としてのテレワーク導入の目的は、会社に社員を集めないことで感染拡大を避けることだ。その結果、社員の通勤が減少した。

 これまでは、仮にテレワーク制度を導入していても、肝心の重要情報に社外からアクセスできないといった事情で「出勤しないと仕事ができない」状況が見られた。さらには、「出勤していないということは、仕事をしていないということだ」という前時代の文化を生かし続けた。コロナウイルスはそこからの脱却を企業に迫った。

 では、過去の「出勤至上主義」は終わりを告げたのだろうか?

 「IT系企業では『終わった』と言えるかもしれません。IT系企業の社長の方々に話を聞いたのですが、コロナウイルス対策の流れを受けてテレワークの全面導入に踏み切ったところ、導入に1時間程度しかかからなかった、という声を数多く聞きました。やはりIT系は日頃の備え、そもそものインフラ、そして文化がテレワークに向いていますからね」(Grzywacz氏)

 Grzywacz氏は、テレワーク導入に重要な4つの要素をあげる。それは、 Structured Communication、ペーパレス化、アウトプット主義だ。

 同氏がいうStructured Communicationとは、オープンな形でコミュニケーションをとり、意思決定のプロセスを踏むことをさす。オープンなプロセスなので、社内の誰が、誰に対して行っても、同じプロセスをたどる。外資系企業やメガベンチャーによく見られるコミュニケーションだという。

 この反対がUnstructured Communicationだ。日本企業にありがちな「根回し」や「喫煙室でのコミュニケーション」など、公式な手続きではないものの、必要とされるコミュニケーションがUnstructured Communicationなのだ。

 ペーパレス化は、社内でのワークフローで紙を使わないことを意味する。各決済者の物理的な押印を必要とする稟議書類のやりとりがなくならない限り、「出勤」から脱却することはできない。

 最後に、アウトプット主義だ。仕事が午前9時に始まり、午後5時に終わるとは限らない。逆に、それだけの時間をかけなければいけないわけでもない。アウトプットに必要な時間を必要なだけかける。早く終わったらそれでよし、とする文化が必要なのだ。

※この記事はZDNet Japanから配信されています。

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