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プロが指南、フレームワークの正しい使い方、誤った使い方
2020.03.30

フレームワークで斬新なアイディアを生み出す方法

プロが指南、フレームワークの正しい使い方、誤った使い方

著者 Bizコンパス編集部

堀氏がいま注目しているフレームワークは?

――堀さんが最近特に注目しているフレームワークがあれば、教えて下さい

 一つ挙げるとしたら、「デザイン思考」でしょうか。これは、消費者や顧客の感情を設計するための創造的な思考法や手法を、経営戦略やマーケティング、商品企画などに生かそうというものです。「共感→問題定義→創造→プロトタイプ(仮説)→検証」という5つのステップに分けて進めるのが一般的です。このフレームワークを採用することで、企業の知的生産性が効率よく向上するはずです。

 デザイン思考のフレームワークの結果を大きく左右する要素は、人間のインサイト(洞察力)や観察眼です。ありふれた答えを探すのではなく、何か変わったものや例外的なものに目を向ける感覚の鋭さが求められます。一見風変わりな人たちや例外の中に、次の時代のニーズが潜んでいるということは、非常によくあることです。

 デザイン思考では、創造したアイデアを仮説としてプロトタイピング(試作モデルを作り検証すること)し、最後は検証を行ってフィードバックしていくことが重要なポイントです。“とにかく手を動かして、不完全でもいいから早く形にして検証しよう”という考え方です。

 多くのモノが世の中にあふれている時代では、改善を積み重ねるだけでは、人を驚かせるような商品は生まれにくくなっています。感性やインサイトを重視するデザイン思考が、いま社会に求められていると思います。

――最後に、まだフレームワークを採用していない企業、もしくは採用したけれどあまり効果が出せていない企業に対し、フレームワークの利用を促すような言葉をお願いします。

 フレームワークは、チームのコミュニケーションを活性化し、お互いを高め合っていく力を備えています。

 真のチームとは、同じような人の集団ではなく、バックグラウンドが異なるスペシャリストが集まって、価値観を異にしながらも、共通の目標に向かって力を結集するものである、と私は考えます。

 フレームワークをうまく活用すれば、真のチームをつくり上げることに、自然と繋がっていきます。そのようになれば、日本企業も国際競争を勝ち抜く力を備えることができるかもしれません。

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