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メルカリが目指す「循環型社会」とは、どのような社会なのか?
2021.04.27

新しいテクノロジーの波第5回

メルカリが目指す「循環型社会」とは、どのような社会なのか?

著者 Bizコンパス編集部

 「メルカリ」といえば、日本を代表するフリマアプリサービスです。現在、その利用者は月間で1,802万人に達しています。

 メルカリがスタートしたのは、今から約8年前の2013年でした。なぜメルカリは、10年も経たないうちに、急成長を成し遂げられたのでしょうか?そして、これからどのようなビジネスを目指しているのでしょうか?メルカリ創業者であり代表取締役CEOの山田進太郎氏が、メルカリの過去と未来を語ります。

(本記事はNTTドコモが開催した「docomo Open House 2021」における、山田氏のプレゼンテーションの内容を元に構成しています)

コロナ禍でも売上は好調。「日本にはまだまだポテンシャルがある」

 山田氏がメルカリをスタートしたきっかけは、それまで経営していたモバイルゲームの会社を売却し、世界一周の旅に出たことでした。山田氏はたくさんの新興国を回る中で、誰もが豊かになろうとしているにも関わらず、資源が限られ、豊かになれていない現実を痛感したといいます。

 その後、日本に帰国すると、山田氏は旅に出る前と比べ、多くの人々がスマートフォンを使うようになっていることに気付き、「スマホで個人と個人をつなぐことができれば、新興国を含む全世界の人が、もっと資源を大切に使うようになり、豊かな生活を送れるのではないか」と、メルカリの原点となる考えに行き着いたといいます。

 「メルカリのミッションは、『新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る』ことです。家で眠っていた洋服や物が、他の誰かの役に立ち、新たな価値を生み出すことを実現するマーケットプレイスを世界中で展開していくことで、循環型社会の実現を目指しています」(山田氏)

 サービス開始から7年を経て、月間の利用者は1,802万人になりました。創業以来の累計流通総額は1.5兆円を超え、現在では1日の流通総額は20億円に届く日もあるなど、多くの顧客が日常的にメルカリを利用しています。

 メルカリをはじめとしたフリマアプリの登場によって、消費者の行動にも少しずつ変化が起きているといいます。2018年にメルカリが行ったアンケートでは、「新品を購入する際にリセールバリューを考えるようになりましたか」という質問に対して、約6割が「考えるようになった」と答えています。

 コロナ禍でも売上は好調で、2020年6月期連結業績における国内流通総額は、前期比27.7%増の6,259億円となりました。山田氏は、家庭に眠る不要品の推定価値が年間7.6兆円にものぼっている経産省の調査を挙げ、「日本市場にはまだまだ大きなポテンシャルがあります」と、さらなる売上増を狙っています。

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