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なぜ製造現場で「協働ロボット」が導入されているのか?
2020.03.19

新しいテクノロジーの波第2回

なぜ製造現場で「協働ロボット」が導入されているのか?

著者 佐野 正弘

将来的には「協働ロボットのクラウド化」も

 柔軟性が高く、人の働く現場に導入しやすい協働ロボットは、大規模の工場だけではなく、むしろ中小規模の業務効率化に大きく貢献すると考えられる。大規模な投資が難しい中小企業が生産性を高める上で、重要な役割を果たす可能性が高い。

 現在の協働ロボットはスタンドアロン(単独)で動作することが主体だが、将来的には5G導入による生産現場のワイヤレスネットワーク化の進行により、「協働ロボットのクラウド化」が進むことも考えられる。つまり、クラウドからネットワーク経由でロボットを遠隔制御することにより、より低コストかつ効率的な協働ロボットの活用が可能になると考えられる。

 そうした時代が訪れれば、協働ロボットの活躍の場は生産現場以外にも広がる可能性がある。例えばANAホールディングスでは、人の顔を映し出して遠隔での操作やコミュニケーションができる「newme」というロボットを2019年10月に発表している。こうしたロボットを活用すれば、労働者が少ない場所でも、遠隔での接客対応などを効果的に進めることができる。つまり接客業での業務効率化が図られる。

 協働ロボットの活用はまだ始まったばかりだ。しかし、将来的には非常に多くの“現場”で、ロボットと人が一緒に働くことになるのではないか。そうした光景が一般的になる時代は、おそらくすぐそこまで来ている。

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