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なぜ製造現場で「協働ロボット」が導入されているのか?
2020.03.19

新しいテクノロジーの波第2回

なぜ製造現場で「協働ロボット」が導入されているのか?

著者 佐野 正弘

これまではロボットの周りを囲わなければいけなかった

 協働ロボットが広がりを見せている背景には、ニーズだけでなく、制度面と技術面での進化も見られる。

 最も大きいのは制度面の変化だ。従来は安全性の確保のため、モーターの定格出力が80W以上の産業用ロボットは、人が入れないように作業場を柵で囲むという規制があった。しかしながら2013年12月に労働安全衛生規則が改訂されたことにより、この規制が緩和された。80W以上の産業用ロボットであっても、必ずしも柵で囲む必要がなくなったのだ。この規制緩和が、協働ロボットの開発や普及を急速に進化させた1つの理由である。

 それに加えて、さまざまなセンサーの進化により、ロボットが人にぶつからずに作業できるようになったことも大きい。

 そしてもう1つ、協働ロボットの導入が進んだ重要なポイントとして、生産現場に合わせてロボットの動きを簡単に変えられる仕組みが整えられたことが挙げられる。例えばロボットのアームを現場のスタッフが付け替えることで、1つのロボットで複数の用途に対応できるようになった。

 従来、ロボットの動作を変化させるにはプログラミングなどの専門知識が必要だった。そのため、一般の人が、そう簡単にできるものではなかったのだ。しかしながら最近ではそうした知識がなくとも、パソコンやタブレットなどから簡単に動作を変更できる仕組みが整備された。より手軽にロボットのカスタマイズが実現でき、幅広い現場への対応が可能になったのだ。

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