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咳の音でコロナ感染が分かるアプリが登場
2021.05.24

シリコンバレー通信第37回

咳の音でコロナ感染が分かるアプリが登場

著者 小室 智昭

4.Smart Tech

 IoTから始まったこの分野は、業界、ケーススタディごとに細分化が進み、今では
Smart City(スマートシティ)、Mobility、Travel、Agriculture(農業)、Supply Chain & Logistic(サプライチェーンと物流)、Packaging(梱包)、Sustainability(持続可能性)、Energyなどへと発展している。ここでは、最近出会ったMobility、Agricultureに関するスタートアップを紹介する。

 

(1) Bestmap社

 電車やバスの乗り換え案内アプリはたくさんあり、利用している人も多いはず。日本は公共交通機関が発展しているため、乗り換え案内アプリは世界で一番発展しているかもしれない。

 一方、世界では公共交通機関よりもUber、Lyft、Sharing Bike、Sharing Scooterなどのシェリングサービスを利用する人が多い地域もある。私が知る範囲では、2018年ごろから公共交通機関、シェアリングサービスを統合したMulti Modal(マルチモーダル、複数の手段)なMaaS(Mobility_as_a_Service)アプリが登場し始めた。

 Bestmap社は2019年に設立されたMuldi ModalなMaaSアプリを提供している。Bestmap社のFounder & CEOのAnatoly Corpさんは、サービス・アプリの乱立、紙のチケットの存在、旅行者の現地の交通サービスの知識不足、地域独自の交通サービス、地域独自のチケットシステムといった課題を解決するためにBestmap社を立ち上げたと説明してくれた。Bestmap社は電車、バス、シェアリングサービスに加えて飛行機、レンタカーなどの情報を一つのアプリにまとめ、地元の人、旅行者が快適に移動できるようなサービスの提供を目指している。

 日本でもSharing Scooterの公道での実証実験や配送ロボット、電動スクーターの安全な利用に向けた検討が始待っている。日本でもBestmapのようなアプリが登場する日は近いと思う。

Bestmap社が考える課題とBestmap社のソリューション(右下)

 

(2) Iunu社

 「温室栽培は、食の安全、オーガニックブームなどの理由で高い成長率で成長している。ただ現状は、農家の人たちが実際に温室に行って生育の状態を確認して、紙の管理簿に記入するなどの手間と時間をかけている。しかし、手間と時間がかかっている割にタイムリーな情報収集、リアルタイムな対応ができず、大きな利益には繋がっていない」とIunu社のCEOのAdam Greenbergさんは説明した。

Iunu社が考える市場動向と課題および現状

 そこでIunu社は、温室栽培の課題を解決し、温室栽培農家を支援するためにカメラで温室の様子をモニターし、遠隔地からでもリアルタイムに確認できるようにした。

 Iunu社のソリューションは、作物の生育状態を確認するために温室栽培農家の人たちが実際に温室に行かなくても、離れたところからスマートフォン、タブレットで温室の様子、作物の生育状態を確認できる。

 米国のAgri Techは広大な耕作地を対象としているものが多いため日本市場に合わないものが多いが、温室向けのソリューションであれば、日本市場にもマッチするのではないだろうか。Iunu社のソリューションはレールに固定したカメラを使っているが、Indoor Robotics社のような屋内ドローンを使えば、もっときめ細かな情報が得られるかもしれない。

Iunu社のソリューション

Iunu社の導入前後の比較

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