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超省電力、使い捨て可能なほど安いIoTタグを開発したスタートアップが登場
2020.11.04

シリコンバレー通信第32回

超省電力、使い捨て可能なほど安いIoTタグを開発したスタートアップが登場

著者 小室 智昭

キーワードを入力するだけで、関連情報を集めて”まとめ”を作ってくれるPrimer社

 インターネットで調べ物をする場合、キーワードを入力して、表示された検索結果のリンクを片っ端から開いては閉じ、キーワードを変えて検索して、関連する記事をまた片っ端から開いては閉じてを永遠に繰り返す人もいるだろう。しかし、よく読むと必要な情報がなかったり、古い記事だったりというのは良くある話だ。

 Primer社は身の回りでよく聞く課題をスマートに解決してくれるソリューションを提供している。Primer社のコア技術はNLP(Natural Language Process; 自然言語分析)。同社が独自に開発した技術により、ユーザーが検索ボックスに検索キーワードを入力すると、インターネットにある関連する記事を全て検索して、まとめ記事をリアルタイムに作成してくれる。

 しかも”まとめ”の内容がタダモノではない。Primer社は、”Extractive”、”Semi-Abstractive”、”Abstractive”と呼ばれる3つのタイプの”まとめ”を作成してくれる。Extractiveは、収集したデータの中から適切な文章を抜き出して作成した”まとめ”。Semi-Abstractiveは、オリジナルのドキュメントから適切な言葉を抽出して新しく作成した”まとめ”。そしてAbstractiveは、Primer社のプラットフォームでよく使われている言葉や人気の言葉が使って、まるで人が考えたように完全に新しく作成した”まとめ”だ。

 Primer社のプラットフォームの特徴は、”まとめ”の作成だけではない。レポートや記事を時系列に整理したり、記事の関連性や記事内に登場する人物の関連性、記事に関する地理情報を可視化してくれる。

 さらにいえば、インターネットに公開されている情報以外もまとめられる。たとえばGartner社などのPDFフォーマットのレポートも分析できる。Primer社のサービスは、企業で市場調査を担当している人にとっては喉から手が出るくらい欲しい機能のはずだ。

 Primer社はパブリッククラウド、プライベートクラウド、オンプレミスの環境構築できる。”まとめ”に利用するデータは、顧客だけで利用することもできれば、全ユーザーで利用もでき、顧客の要望次第でカスタマイズが可能だそうだ。

 Primer社は2015年に設立されたサンフランシスコ市のスタートアップで、4カ所のオフィスで90人以上の社員が働いている。同社は、Walmart社、HSBC社、米国空軍を含む30以上の顧客を抱えている。投資ラウンドもSeries Bを完了して合計で$58M(5800万ドル、約60億円)を調達して事業基盤は固まり、これからさらなる飛躍を迎えようとしている。

 Primer社は、21日間のトライアルサービスを無償で提供している。私はすでにトライアルサービスの申し込みをした。

Primer社の3タイプのまとめレポート

Primer社によるTwitterのPlandemic(偽情報の拡散)分析

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